ドローンをめぐるGoogleの野心的な計画は、少なくとも現時点では飛び立たずに終わったのかもしれない。9to5 Googleの報道によると、Googleの親会社であるAlphabetは、2014年に買収した「Titan」プログラムを打ち切ったという。
Titan Aerospaceの買収により、Google(これは親会社のAlphabetを設立する以前の話だ)は、開発途上国に空からインターネットサービスを提供できる、ソーラーパワーの無人高高度航空機に関する技術を手に入れた。このドローンは、高度12マイル(約19.3km)での飛行が可能で、大気データや地球のリアルタイム画像の収集にも役立てられることになっていた。
ただ、このチームの活動は、翼の破損によるニューメキシコ州での墜落事故など、相次ぐトラブルのため進捗が滞っていたようだ。
9to5 Googleによると、約50名からなるTitanチームは解散し、メンバーはAlphabet内の他のチームに分散して配置転換されるという。このドローンプロジェクトが本当に解体され、同様のソーラーパワーの航空機を用いる別のプロジェクトに吸収されるのではないとすれば、高高度からのインターネットサービスの提供というシリコンバレーの夢は、Facebook傘下のAscentaと同社のドローン「Aquila」に託されることになる。
Googleの広報チーム(Alphabetの広報も担当する)は、この件に関する米CNETのコメント要請に応じなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」