拡張現実(AR)分野に関心を寄せているとうわさされるAppleが、ドイツの光学機器メーカーCarl Zeissと共同で新しいARメガネの開発に取り組んでいるとする新しい報道が浮上した。
元MicrosoftのエバンジェリストだったRobert Scoble氏によると、Appleはドイツの光学機器メーカーCarl Zeissと共同で、軽量のAR/MR(複合現実)メガネに取り組んでいるという。2017年中にも発表される可能性のあるこのプロジェクトについて、Zeissのある従業員に確認をとったと、Scoble氏は米国時間1月9日付けのFacebook投稿に記している。
ゴーグルを装着したユーザーを心躍る新しいデジタルの世界に没入させる仮想現実(VR)とは異なり、ARは、実世界の上に画像やデータを重ねる技術。現在最もよく知られているARの例が「Pokemon GO」だ。Pokemon GOでは、プレイヤーのスマートフォン画面に表示された路上や公園にポケモンのキャラクターが出現する。
Appleは以前、VRよりもARに関心があることを示唆していた。Appleの最高経営責任者(CEO)を務めるTim Cook氏は2016年9月、ABC Newsに対し、VRよりもARに大きな可能性を感じる、ARの方が人々により「現実味」を与えるからだと述べていた。
「仮想現実があり、拡張現実がある。どちらも非常に興味深い」とCook氏はそのインタビューで述べた。「しかし私個人の考えでは、両者の中でより大きいのは拡張現実だ。おそらく格段に大きい」(Cook氏)
同社は、ARに関する7件の特許を米特許商標庁に出願している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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