本田技研工業(ホンダ)は12月22日、研究開発子会社の本田技術研究所が、Googleから分離独立したWaymoと提携して自動運転技術領域の共同研究に向けた検討を開始したと発表した。ホンダが提供する車両にWaymoの自動運転技術を組み込み、共同で米国での公道実証実験に使用していくという。
Googleの親会社Alphabetは先週、新会社Waymoの設立を発表した。今週初めにはChryslerがWaymoと提携し、100台の「Pacifica Hybrid」ミニバンをWaymoに提供することを明らかにしている。
自動運転車は、自動車業界で大きな関心を集める研究分野であり、米国の公道で毎年発生する何万件もの死亡事故を大幅に減らす、あるいは完全になくす潜在的可能性を示している。この技術によって、交通渋滞も緩和されるかもしれない。交通渋滞は米国の各都市で燃料と時間を浪費する主要な要因になっている。自動車メーカーに加えて、機器サプライヤーや新興企業、大手テクノロジ企業も自動運転車技術の開発に取り組んでいる。
ホンダはプレスリリースで、Waymoの「センサーやソフトウェア、車載コンピューターなどをHondaの提供する車両へ」組み込む予定だとした。
この提携が実を結べば、まずホンダの自動車がWaymoの自動運転車に加わる可能性が高い。Pacific Hybridミニバンのテストが開始されたら、Waymoの自動運転車の台数は合計で約160台になる。
ホンダは以前、2020年までに高速道路で自動運転車を走らせるとしていた。Waymoとの提携によってその取り組みが加速し、ホンダの投資額が軽減される可能性もある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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