TomTomとMicrosoftが新たなパートナーシップを発表した。Microsoftのクラウドプラットフォーム「Azure」に位置情報ベースのサービスを組み込むことで、モノのインターネット(IoT)アプリケーションに位置情報サービスを追加しやすくする。Azureはオープンプラットフォームで、理論上は、さまざまな自動車メーカーのOS上で動作可能だ。
狙いはまさに、そうしたデータにある。Microsoftはスケジュールや運転のパターンを参照できるようになり、異なる経路や潜在的な興味深い場所(POI)を提案できる。両社のプラットフォームが自律走行車にも進出するなか、地図作成で高い実績があるTomTomは、今回のパートナーシップで力になるだろう。
TomTomで地図担当バイスプレジデントを務めるPieter Gillegot-Vergauwen氏は、米国時間12月14日にデトロイトで行われた小規模なイベントで次のように述べた。「われわれはMicrosoftとのパートナーシップを通じて、当社のすべてのマップレイヤをMicrosoft Azureのエコシステムにもたらし、人々の生活をよりよくするイノベーションを育むことができる。われわれは、スマートモビリティ、スマートシティ、自動運転の未来につながる道を開くため、積極的に取り組んでいく」
Microsoftは、次世代の自動車でAzureに一定の役割を担わせる決意を固めている。同社はすでに、ルノー・日産アライアンスと提携している。ルノー・日産アライアンスはAzureを利用して、遠隔操作による車両診断やOTAアップデートなどの新しいコネクティビティオプションを実装する予定だ。
BMWが2016年に入ってリリースした「BMW Connected」アプリのクラウドベース部分も、Azureの機械学習機能を活用している。この機能は、時刻やドライバーのそれまでの習慣に基づいて、ドライバーが意図する目的地を予測できる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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