Volkswagenは10月に開催されたパリモーターショーで、モビリティサービス専門のブランドを立ち上げることを明らかにしたが、その時点で名称は未定だった。そのブランドの名称がこのほど「MOIA」に決まった。
Volkswagen Groupの最高経営責任者(CEO)であるMatthias Muller氏は、「今後はマイカーを持たない人が増えるため、当社はMOIAによって、そうした人々を支援したい」と述べた。競合他社のカーシェアリングサービス、特にBMWの「ReachNow」が急速に成長する中、Volkswagenはライバルに先んじて、シェアリングに特化した企業を発展させていく狙いだ。
MOIAは50人規模の新興企業としてベルリンで創業する予定だが、2017年末までに「急速」に事業を拡大したい考えだ。AudiなどのほかのVW Group企業と同様、MOIAも独立企業として経営される。さらに、同社は信頼性と効率性に優れ、環境にも優しいモビリティサービスを開発するため、ドイツのハンブルクとの提携も予定している。
ただし、MOIAの第1段階は、もう少し実行しやすい計画だ。同社は、マイカーを持たない人のためにオンデマンドライドを手ごろな価格で提供する配車サービスの開発に取り組む。第2段階は、同社が「コネクテッドコミューティング」と呼ぶカープールサービスの開発だ。個人や公共の交通を効率化することが狙いで、都市部から着手する。このプログラムは2017年中に試験段階に入る見込みだ。
Automotive Newsによると、MOIAという名称は、魔法を意味するサンスクリット語「maya」に由来するという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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