ある2つの事柄についてGoogle検索でどうしても調べたくなったとき、今後はその検索フレーズをすべて自分で入力することが必要になる。
Googleは米国時間12月2日、「Are Jews...」(ユダヤ人は……)「Are women...」(女性は……)という2つのフレーズの後に、予測キーワードとして「evil」(邪悪か)という言葉が自動的に表示されないようにした。ただし、「Are Muslim...」(イスラム教徒は……)と入力したときには、「bad」(悪か)という予測キーワードが今も表示される。
Google検索にはオートコンプリート機能があり、ユーザーが入力している検索キーワードの後に、予測キーワードが自動で表示される。
この予測キーワードには、時として奇妙なフレーズが表示されることもあれば役に立つ言葉が表示されることもある。たとえば、「Is Tacoma」(タコマは…)と入力すると「a city」(都市か)というキーワードが表示されるのだ(もちろん答えはイエスなのだが)。だが、ユダヤ人や女性という言葉と邪悪さという言葉を結びつけて検索すると、当然ながら、反ユダヤ主義や女性嫌いをテーマとするページが検索結果に表示される。
「Are women evil」(女性は邪悪か)というフレーズで検索したときに検索結果の上位に表示されるページの1つは、女性がいかに邪悪であるかを語り合っているボディービルダーのフォーラムの投稿だ。その投稿にはこう書かれている。「女性があなた(男)のそばにいるのは、誰か(もっと別のいい男)が現れてその女性をあなたから奪っていくまでか、あなたが女性を引き留めておけるだけの財産や名声を持っている間だけだ」
ユダヤ人について同じような検索をした場合、その検索結果にはもう少し多様性がある。ユダヤ人は高利貸しに向いた性質と「『生産的労働』を嫌う」性質を遺伝的に受け継いでいるといった記述がある白人至上主義者のウェブサイトStormfrontが表示されるだけでなく、ユダヤ人が「21世紀に入って嫌われる例が増えている」理由を考察したユダヤ人向け雑誌Tablet Magazineの記事も表示される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果