IntelとAmazonは、音声をスマートホームのユーザーインターフェースにすることを目指し、「Alexa」搭載製品のリファレンスデザインに共同で取り組む。ラスベガスで開催された「re:Invent」カンファレンスで明らかにした。
このリファレンスデザインに基づく最初の製品は、2017年第1四半期に市販される予定だと、Intelのコーポレートバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー、Gregory Bryant氏は述べている。
Intelは、応答性が高くほぼ自律的な対話をする人工知能(AI)を家庭に届けることを目指しているとBryant氏は語った。「われわれは、それを現実にするところまで来ている」
Bryant氏によると、Intelは、その達成に役立つ2つの大きな取り組みに賭けているという。第1は、急増するコネクテッドデバイスをサポートできるホームネットワークを今後5年で再設計すること。第2は、そうしたネットワークに搭載されるSoC(System on Chip)、プラットフォーム、リファレンスデザインを開発することだ。
Amazonにとって、Intelの協力はAlexaのエコシステムの成長を加速することになる。2014年11月の発売時、Alexaは、Amazonが開発した13のスキルにしか対応していなかった。だが、今では5000以上のスキルがあると、AlexaのヘッドサイエンティストであるRohit Prasad氏は語る。初期のAlexaチームにとって、スマートホーム機能の人気はとりわけ意外だったという。
だが、技術のおかげで、消費者がやり取りできるサービスが増え、その結果として、デスクトップやスマートフォンのような従来型インターフェースを通じたサービスの利用がほぼ「想像できない」ものになるつつあるとPrasad氏は指摘する。
Amazonは、Alexaのエコシステムを育てるために実施する他の施策も発表した。その1つは、「Alexa Skills Kit」の「ビルトイン」ライブラリを拡充することだ。Amazonは今後数週間で、多数の新しいビルトインを公開し、開発者がAlexaのスキルセットに一般的なリクエストを組み込めるようにする。ビルトインは、意図(「止める」「手伝う」など)とスロットタイプ(「日付」「都市」など)で構成される。
Prasad氏はまた、「Alexa Accelerator」プログラムも発表した。このプログラムを利用する新興企業は、AmazonやスタートアップアクセラレーターTechstarsのメンターとマッチングしてもらえる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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