さて、筆者がCNET Japanでレビューを書く際、できるだけ、「実際に自分で何を買うか」という視点を重視している。その点であらかじめ断っておくと、今回の選択は非常に歯切れの悪いものになってしまう。実際、筆者も悩んでいるからだ。
冒頭に紹介した経緯からすれば、15インチモデルをメインマシンとして購入し、デスクで、あるいは外出先で利用するスタイルを継続しようと考えていた。
15インチモデルにはAMD Radeonグラフィックスが搭載され、クワッドコアの高速なプロセッサがあらかじめセットされている。ビデオ編集や3Dグラフィックスの編集を頻繁に行うユーザーであれば、処理性能が判断材料として重要となる。
筆者のようにそこまで頻繁にビデオ編集を行わないユーザーであっても、よりハイスペックな15インチモデルを選択することで、4年程度の長期間、パフォーマンスに不足なく過ごすことができる点は、円滑に仕事を続ける上では重要な「価値」になる。これは、2012年モデルのMacBook Pro 15インチモデルで経験済みだ。
今までのスタイルを踏襲するのであれば、15インチモデルを購入するのが正解だろう。しかし、13インチモデルの魅力がその決断を躊躇させる。
13インチMacBook Proは、小型化、軽量化によって、MacBook Airを持ち歩く感覚で利用できるのだ。13インチのTouch Barモデルであれば、15インチと同様に4つのThunderbolt 3ポートが利用でき、例えばデスクで使用するために21.5インチの4Kディスプレイを購入しても、15インチモデルと同等か、おつりが来る金額だ。
本体のディスプレイサイズを犠牲にして手に入れられるのは、気軽にメインマシンを持ち歩ける体験だ。MacBookや、MacBook Airのポータビリティにうらやましさを感じていた筆者としては、メインマシンを13インチにして持ち歩けるようにすることは、十分に魅力的に感じるのだ。
この悩みは、13インチMacBook Proの魅力があってこそだ。MacBook Airを使っていたユーザーも安心して乗り換えられるし、外部ディスプレイを前提としたデスクトップユースのシステムアップにも対応してくれるだろう。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス