インターネットで読むすべてのことが真実だと信じてはいけない。
Googleは米国時間11月14日、同社のアルゴリズムが過ちを犯し、Donald Trump氏が先週の大統領選挙で、一般投票の得票数でも上回ったとする偽のニュース記事を、読者の多いニュースセクションに大々的に掲載してしまったことを認めた。
Googleの広報担当者は、「Google検索の目標は、最も関連性と有用性の高い結果をユーザーに提供することだ。われわれは明らかなミスを犯したが、今後も継続してアルゴリズムの改善に取り組んでいく」と述べた。
今回の不手際は、米国大統領選挙の約1週間後に生じた。この選挙では、共和党指名候補のTrump氏が予想を覆して勝利を収めた。それを受けて、同氏が当選したのはソーシャルネットワーク上で流れている偽のニュースのおかげだと、複数のコメンテーターが主張している。これまでは、Facebookが批判の矢面に立ってきた。最高経営責任者(CEO)のMark Zuckerbergは先週、偽のニュースが選挙の結果に影響を及ぼしたとする見解について「非常にばかげた考え方」だと述べた。ただし、同氏はその後、Facebookが偽のニュースやいたずらの排除に「今後も継続して取り組む」必要があることを認めている。
14日の朝に「final election results」(選挙の最終結果)と検索したら、先述した偽のニュース記事の見出しが「Google News」の一番上に表示されたはずだ。だがそのニュースは事実と異なる。民主党指名候補のHillary Clinton氏は一般投票の得票数でTrump氏を上回ったが、選挙人獲得数で敗れたとAPは報じている。
今回の件は問題である。なぜなら、多くの人にとってGoogleこそがインターネットだからだ。多くの人は、何か情報が欲しい時にはまずGoogleで検索する。
ただしGoogleは、ただ1つの結果ではなく複数の記事を常に表示していると改めて述べた。さらに、結果に違法コンテンツやマルウェアが含まれる場合を除き、同社は検索結果の削除もしないという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス