Googleは米国時間11月7日、「Gmail」のiOS版アプリのデザインと機能を改良し、Android版Gmailアプリに近づけた。
新しいiOS版Gmailは、Android版アプリと同じように、すっきりとして、よりカラフルな外観になった。また、スワイプでメールを削除できる新機能と、検索機能の向上のおかげで、操作に要する時間が短縮されるはずだ。
デザイン面では、今回のアップデートにより、画面上部の赤い帯や、連絡先のプロフィール画像、新規メールの作成を始めるフローティングボタンが新たに追加されている。iOSユーザーなら、「Inbox by Gmail」アプリとの共通点に気づくかもしれないが、返信内容を自動予測して提案する機能やリマインダ機能は搭載されていない。
iOS版Gmailのユーザーも今後は、誤って送ったメールの送信を取り消せるようになった。これは今まで、デスクトップ版のGmailとInboxアプリでしか利用できなかった機能だ。Gmailがメールの送信を数秒間待機している間に、ユーザーは画面下部の濃いグレーのボックス内に表示された「元に戻す」ボタンをタップできる。同じような操作の取り消しは、Gmailアプリでメッセージをアーカイブするときにも利用可能だ。
検索の改善点には、インスタント検索、入力時の予測、スペル候補表示などが含まれる。これらによって、モバイルウェブでGoogle検索を利用するときのような、より高速な体験に近づいた。
Googleが今回リリースした「iPhone」および「iPad」向けの新しいGmailアプリは、バージョンが5.0.3となっている。Googleによると、これは同アプリにとって、2012年以来最大の抜本的なアップデートになるという。
これはメジャーアップデートだとはいえ、一般的なメールクライアントとは異なり、同アプリがGmailサービスのユーザーのみを対象としていることに変わりはない。たとえば、Gmailアプリは、人気の高いiOS向け「Microsoft Outlook」アプリとは異なり、複数のGmailアカウントをサポートしているだけだ。また、スワイプで実行できる動作はアーカイブまたは削除のみだが(アプリ内で設定できる)、OutlookやAppleの「メール」アプリはリマインダなどの機能も備えている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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