先ごろ発表された新型「Mac」製品には物足りない部分があったかもしれないが、「宇宙船」とも称されるApple新社屋の建設状況は絶好調のようだ。もう5年近くも前になるが、Steve Jobs氏が亡くなる数カ月前にクパチーノ市議会に出席し、自ら新社屋について説明したのを覚えている人もいるだろう。
それから月日は流れ、新社屋「Apple Campus 2」(こちらが正式名称)の建設は順調に進んでいる。2014年8月には、地面が掘り起こされ、基礎工事が進んでいる様子が初期のドローン映像で紹介された。
しかし、それももう2年前の話だ。現在は勇気あるドローン操縦者のMatthew Robertsさんが、自身が所有するDJIの「Phantom 3 Professional」ドローンを使って定期的に新社屋を撮影している。
この動画(Apple関連の映像をいくらでも見たいという人向けに4Kで撮影されている)では、建設がかなり進行しているのが見てとれる。本館となるリング状の建物も、太陽電池アレイをずらりと並べた屋上部分がかなり完成している。およそ半分の太陽電池はすでに設置ずみだ。
動画の51秒付近をよく見ると、社屋の巨大な中庭に建設車両が一列に並んでいるのがわかる。建設車両はそれ自体が大きいものであるから、それらと比較することで初めて、この宇宙船のような社屋の巨大さが実感できる。これは途方もない大きさだ。
ドローンがさらに上へ飛行すると、Apple従業員用のフィットネスセンターが見える。面積は約10万平方フィート(約9290平方m)で、これだけでHome Depotの店舗とほぼ同じ大きさだ。繰り返しになるかもしれないが、これは大きな建物だ。
メインの研究開発施設も確認できる。この施設はApple Campus 2自体の一部ではない。視認することはできないが、トンネルが建設中の部分は、地面が丸く盛り上がっている。このトンネルは、約1万1000台を駐車可能とされるガレージに通じている。
動画では、2つのメインガレージを確認できる。Robertsさんによると、300の自動車充電ステーションが設置されるという。エネルギー効率に強い関心があり、1日に1万1000台を駐車できるスペースを確保しようとしている企業にとって、そのスペースの約3%しか電気自動車に対応していないことは、明らかに反イーロン・マスク的であるように筆者には思える。
動画の1分39秒の時点で、ドローンは旧式の「Apple TV」リモコンに驚くほど似ている建物の上を飛行する。
1分59秒の時点では、小さな円形の建物が見える。筆者の聞いた話では、この建物は新製品発表会場への入り口だという。この会場は地下にあるようだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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