Googleは米国時間10月19日、このオフィススイート製品「G Suite」に生産性を向上させる一連の新しい機能を追加したと発表した。G Suiteとは、以前は「Google Apps for Work」と呼ばれていた一連のクラウドオフィスツールを、Googleが改称して一新したものである。
まず、「Google Docs」に「Action Item」機能が追加された。ドキュメントの中から同僚に作業を割り当てることができる。例えばデスクトップでドキュメントを開き、「Andrea to schedule a weekly check in」(Andreaに毎週チェックインするように予定を組んでもらう)というフレーズを入力すると、「Docs」は自然言語を処理して、適切な担当者を割り当てたAction Itemを提案する。ユーザーは「Docs」「Sheets」「Slides」のデスクトップ版およびモバイル版アプリから、手動でAction Itemを割り当てることもできる。これを行うには、コメントに担当者名を記入して「new Action item」ボックスをオンにする。すると、新しい作業を割り当てられた担当者は電子メール通知を受信し、ファイルを開いたときに強調表示されたAction Itemを目にすることになる。
一方、Docs、Sheets、Slides、または「Drive」をユーザーが開くと、Action Itemが割り当てられたアイテムや、自分のファイルに対する他のユーザーからの提案で未解決のものがあれば、バッジが表示される。
次に、Googleは機械学習とニューラルネットワークを活用し、ユーザーが「Google Forms」で質問を入力する際、質問の種類を予測したり、回答の選択肢を提案したりできるようにした。例えば、ユーザーが「来週は何曜日が空いていますか」と入力すると、Formsはこれを「チェックボックス」式の質問と認識し、回答の選択肢を生成する。
この新しい機能によって、ユーザーはForms用の質問の作成にこれまで費やしていた時間を約25%短縮することができるとGoogleは述べている。同社は、2008年のリリース以来、Formsに入力された10億件を超える質問から同ツールにおける一般的なパターンを特定することによって、この機能を構築した。
またGoogleは、Docsにおける「音声入力」機能も拡張し、ユーザーが音声で、ドキュメント内のテキストの色を変更したり、リンクを追加したりできるようにした。
最後に、Google Docsは新たに「Slack」と連携した。Slackの「+」ボタンをクリックすることで、Google DriveのファイルをSlackの会話に挿入できるようになった。また、SlackからDocs、Sheets、Slidesの新規ファイルを作成することもできる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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