Qualcommが新たに発表したミッドレンジ端末向けプロセッサラインアップのおかげで、デュアルカメラ搭載スマートフォンが好きな人々はもうすぐ、高いお金を払ってハイエンド端末を買わなくても済むようになるだろう。
「Snapdragon 626」「Snapdragon 653」「Snapdragon 427」チップはデュアルカメラ搭載スマートフォンをサポートする。同社によると、これにより暗所でもスマートフォンで高画質な写真を撮影できるようになるという。デュアルカメラ搭載スマートフォンとしては、カラーとモノクロの2つのセンサを搭載する「HUAWEI P9」などがある。
Snapdragon 626と653はそれぞれ現行の「Snapdragon 625」「Snapdragon 652」プロセッサの後継製品で、前世代と比べて、パフォーマンスが10%向上している。Snapdragon 427では、そのようなパフォーマンス強化はされていないが、LTE Category 7がサポートされる。具体的には、新しい「X9」LTEモデムの搭載により、下り最大300Mbps、上り最大150Mbpsの通信速度を提供する。
新プロセッサ群はQualcommの「Quick Charge 3.0」技術もサポートするが、一部のメーカーはコスト削減のため、この機能を省略するか、あるいは「Quick Charge」の古いバージョンを採用するかもしれない。
Snapdragon 626および653チップを搭載するスマートフォンは2016年内に、Snapdragon 427を搭載するスマートフォンは2017年前半に登場する見込みだ。これら3つの新プロセッサの中で最も強力なのは653で、最大8GバイトのRAMをサポートする。
メーカー各社は8Gバイトの大容量RAMを搭載するスマートフォンの宣伝をまもなく開始するだろう。XiaomiやOppoといった中国のメーカーがそうした端末を最初に提供する可能性が高い。ミッドレンジなのに高性能なスマートフォンは、インドや中国などの市場における攻撃的な価格戦略に最適だからだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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