うわさだけは絶えない「Apple Car」プロジェクトは、すべて順調というわけではないようだ。Bloombergは米国時間10月17日午前、実際の自動車を開発することを目的にApple社内でほぼ極秘に進められているとされる大規模な取り組み「Project Titan」をめぐる問題について、一連のうわさや報道を収束させる記事を報じている。
これまでのすべての報道がそうだったように、この最新報道も事実確認はされていないが、Apple情報の発信源として信頼できるMark Gurman氏が執筆していることを考えれば、疑う理由はあまりない。この記事によると、Appleは方向性を大きく転換させており、Project Titanに携わる従業員の大多数を解雇済みで、残った従業員の多くもプロジェクトを離れたという。
その方向転換とは、実際の自動車を開発するというアイデアを捨て、既存の自動車を自律走行させるために必要な頭脳を設計するというもの。記事によると、Project Titanは現在、自動運転システムの開発と試験に取り組んでいる。このシステムをAppleは自動車メーカーにライセンス提供するか、もしかしたら将来的には同社独自の自動車に組み込むことになる可能性がある。
Bloombergの情報筋らによると、Project Titanのチームはおよそ1年のうちに自動運転システムの実現可能性を証明し、最終的な決断を下すことを求められているという。米CNETはAppleにコメントを求めたが、直ちに回答は得られなかった。
正真正銘のApple Carが登場する可能性がますます低くなる中、Appleがこの取り組みから利益を創出したいと考えるならば、既に独自のソリューションを順調に開発中の他の自動車メーカーと提携する必要がある。
それはたやすいことではない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス