米連邦控訴裁判所は米国時間10月7日、Appleがスマートフォンのライバル企業であるサムスンを訴えていた裁判で、1億1960万ドルの賠償金を再び認める判決を下した。
この特許訴訟は2012年から続いているが、この日の判決で新たな段階に入ったことになる。2月に行われた前回の裁判ではサムスンに軍配が上がっていたが、米連邦控訴裁判所の判事は、8対3で前回の判決を覆したとReutersは伝えている。
2月には同じ裁判所で、2014年に下されていたAppleに有利な陪審員評決が覆され、1億1960万ドルの賠償が無効とされていたが、7日の判決によってこの賠償金が再び認められたことになる。
この日の判決についてAppleとサムスンにコメントを求めたが、回答は得られていない。
サムスンはこのところ、特許をめぐるAppleとの裁判で敗訴が続いている。12月には別の特許訴訟に敗れ、5億4820万ドルの賠償金の支払いを命じられていた。ただし、同社はこの判決を不服として最高裁に上訴している。
4年前から始まった今回の争いで問題となっているAppleの特許は、スライドによるロック解除、自動ワード修正、および「クイックリンク」に関するもので、Appleとサムスンは一進一退の攻防を繰り返している。
また、この特許紛争の対象となっているデバイスは、2012年に発売されたAppleの「iPhone 5」とサムスンの「GALAXY S III」に始まり、両社の複数のスマートフォンとタブレットに及んでいる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」