Snapchatが米国時間9月24日、独自のスマートサングラス「Spectacles」をリリースすることを明らかにした。Snapchatは、ミレニアル世代に人気のメッセージングサービスで、写真や動画を共有できるソーシャルネットワークを展開している。Spectaclesは、装着者の視点で動画クリップ「Snap」を撮影し、「Snapchat」アプリに直接転送することができる。
社名もSnap Inc.に変更し、消費者向けハードウェアへの事業拡大を示した。同社は、Spectacles.comというファッション性の高いウェブサイトを開設し、Spectaclesを紹介している。新サイトSnap.comにも声明を掲載し、「世界最小クラスの無線ビデオカメラを開発した。1回の充電で1日分のSnapが撮影可能なこのカメラを、面白いサングラスにシームレスに統合した」と説明している。
どちらのサイトも、Spectaclesを「近日」発売予定としている。The Wall Street Journal(WSJ)が23日夜に公開した記事によると、Snap Inc.の最高経営責任者(CEO)を務めるEvan Spiegel氏は、Spectaclesを2016年秋にリリースすると述べた。
Spectaclesは、装着者の視点で見える景色を最大10秒間録画できる。フレームに取り付けられたボタンをタップするたびに新しいクリップを録画する。小さなライトの環で、録画中であることが他人にもわかるようになっている。WSJによると、Spectaclesのカメラには、人間の自然な視野に近い、視野角115度のレンズが採用されているという。
「Spectaclesは、BluetoothまたはWi-FiでSnapchatに直接接続し、『Memories』をこのアプリに当社のまったく新しい円形の動画フォーマットで直接転送する。どの端末でもどのような向きでもフルスクリーンで再生する」とSnap Inc.のサイトで紹介されている。
Spectaclesはケース内で充電可能だ。ワンサイズのみで提供され、販売数は少数に限定される。黒、ティール、コーラルの3色展開となる。WSJによると、価格は129.99ドルになるという。
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