「Rez Infinite」新ステージをPS VRで体験--VR空間で光の粒子と音に包まれる幸福感

佐藤和也 (編集部)2016年09月21日 15時16分
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 エンハンス・ゲームズは、10月13日配信予定のPlayStation VR(PS VR)対応ソフト「Rez Infinite」について、メディア向けに新ステージ「Area X」を公開した。

「Rez Infinite」Area Xスクリーンショット
「Rez Infinite」Area Xスクリーンショット

 本作は、2001年に当時のセガからプレイステーション2やドリームキャスト向けに発売された3Dシューティングゲーム「Rez」のPS VR対応版。ワイヤーフレームで描き出された電脳空間を舞台に、ウイルスなどをロックオンしながら破壊していく内容で、音楽と映像がシンクロし、音楽を奏でているような一体感を味わえる“ミッドナイト・ハイ・シューティング”ゲームとうたっている。

 開発しているエンハンス・ゲームズは、Rezの生みの親であり、「スペースチャンネル5」や「ルミネス」などを手がけたゲームクリエーターの水口哲也氏が、米国で立ち上げたVR専門の事業会社。本作も水口氏自ら制作の指揮をとっている。

エンハンス・ゲームズ代表の水口哲也氏
エンハンス・ゲームズ代表の水口哲也氏

 PS VR専用ではないため、通常のPS4のみでも遊ぶことは可能。基本的なゲーム内容は変わらないものの、ハイエンドマシンでのRezを楽しむことができる。4KやHDRにも対応しており、ハードやモニタなど環境を整えばよりクオリティの高いRezが体験可能となる。実際に4Kに対応した環境でのプレイもさせてもらったが、素直に「きれい」と思える画面になっていた。

 そして、PS VRを装着するとVR空間に拡張された世界のRezを味わうことができる。

光の粒子と音楽に包まれ、高揚感や幸福感が入り交じる不思議な感覚

 新たに追加されたArea Xは、最新技術を駆使し「今の時代だからこそ表現できるRez」を目的として開発されたもの。わかりやすい特徴としては、Rezがワイヤーフレームとポリゴンを主体に構成された表現であったのに対し、Area Xはパーティクル(粒子)で表現された世界であることだ。

  • 「Rez Infinite」Area Xスクリーンショット

  • 「Rez Infinite」Area Xスクリーンショット

  • 「Rez Infinite」Area Xスクリーンショット

 Rezは俗にレールシューターと呼ばれる、一本道を自動的に進んでいくゲームとなっているが、Area Xに関してはVR空間内を任意で移動できる“フリーフライト”になっており、進行方向を向いてブーストボタンを押すと、その方向に移動する要素も加えられた。

 敵にターゲットをあわせてロックオンをし、ボタンを離すとシュートするというゲーム性に変わりはない。敵や撃ってくる弾の位置が、視界の範囲外にあることがわかりやすいように、ターゲットカーソル上に方向を示す色が表示される。

 筆者はすでにPS VRで拡張されたRezのプレイを経験しており、そのときに「予想を上回る極上のプレイ体験が味わえた」という感想を持った。それだけでも十分楽しかったと言い切れるものだったが、Area Xはそれを上回る、想像をはるかに超えた世界だと感じられた。プレイが終わったあと同席していた水口氏に対してなかなか感想の言葉が出ず、逆に「これは……なんと言ったらいいんでしょう」と聞いてしまうほど。今振り返るとちょっとおかしな行動に思えるが、それだけ不思議な体験だった。水口氏によれば、体験したなかでは涙を流した人もいたという。

 動画が公開されており、その映像を見ているだけでも世界観の片りんを感じることはできる。光の粒子が音楽にあわせて色が変化し、場所によっては光の粒子に包まれるような光景も幻想的。音楽にあわせて物体の形状が変化したり、シュートした敵が効果音とともに浄化されるように粒子化する様子は“音が見える”という感覚になる。見方によっては、これまでのRezのステージよりも“高級感”や“気品”が感じられるかもしれない。

 ただ、PS VRでの体験は映像で見ただけでは味わえないものいうことは強く伝えておきたい。あの臨場感や浮遊感によってもたらされた、高揚感や幸福感が入り交じった不思議な感覚と体験は、VR空間だからこそ味わえるものだととらえている。本当に夢のような世界の体験というのは、こういうことなのかとも思える。

よりよい環境での体験をと、試遊する部屋もRezの世界観を感じさせるものになっていた
よりよい環境での体験をと、試遊する部屋もRezの世界観を感じさせるものになっていた

 水口氏によれば、自由に移動できるということでVR酔いを心配する声もあるとしているが、Rez自体が気持ち良さを追求するタイトルであることからも細心の注意を払い、徹底的に対策を講じたという。筆者もVR酔いを感じる事は無く、気にしないぐらいに没頭していたのが正直なところだ。

 また、できるだけ多くのユーザーにより良い環境で体験してもらおうと、配信前にArea Xが体験できるイベントを計画しているという。イベントの詳細はエンハンス・ゲームズの公式サイトや公式Twitterなどで告知するとしている。

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