Googleは米国時間9月19日遅く、報道陣向けイベントを10月にサンフランシスコで開催することを明らかにした。新しい主力スマートフォンを発表するとみられている。
10月4日のイベント開催は、YouTube動画で発表された。最初にGoogleのお馴染みの横長の検索バーが表示され、それがRedboneの「Come and Get Your Love」のサウンドに合わせて、スマートフォンの輪郭のような縦長の長方形に少しずつ変形していく。この動画では、発表される予定の端末の名称は明かされないが、最後には同社の「G」のロゴがスマートフォンの輪郭の片側に表示される。
October is coming. #madebygoogle https://t.co/UNMr2cJXhk pic.twitter.com/LzyswaEBjh
— Google (@google) 2016年9月20日
Googleが独自ブランドのスマートフォンを2016年末までに完成させるつもりだといううわさはかなり以前から流れており、新しいスマートフォンと4K対応「Chromecast」を含む複数のハードウェアを発表するためのイベントが10月に開催されることは広く予測されていた。同社が「Project Ara」の計画を一時中断したことを認めたのは、今回の招待状が発送される2週間余り前のことだ。Project Araは、「Lego」ブロックのようにパーツを交換できるスマートフォンを開発するという野心的な取り組みだ。
Android Policeの記事によると、新しいスマートフォンの名称は「Pixel」と「Pixel XL」になる見込みだという。2機種のうちの小さい方であるPixelは649ドルからの価格で提供される可能性があるとAndroid Policeの記事には記されている。Pixelというブランドでスマートフォンを発表するということは、2008年から採用している「Nexus」という名称は廃止するつもりなのかもしれない。
またGoogleは、「Google Home」の詳細を明らかにするとともに、「Daydream VR」のデザインを発表するとも予測されている。Google Homeは、常時オンの仮想アシスタントとして「Amazon Echo」に競合することになる新しいスマートスピーカーで、Daydream VRは、「Android」スマートフォンメーカーがVRヘッドセットを独自に開発できるよう支援するハードウェアとソフトウェアのプラットフォームだ。
今回のイベントで最も注目を浴びるのは、Googleの新しいハードウェアかもしれないが、Googleにとっておそらくそれ以上に重要なのは、同社の新しいソフトウェアである「Google Assistant」を売り込むことだ。人工知能(AI)を搭載する同ソフトウェアは、ユーザーとその行動を学習してそのユーザーに特化した回答を提示するという概念に基づいている。Googleは5月に開催した開発者会議Google I/Oで、Google Assistantを発表した。最高経営責任者(CEO)のSundar Pichai氏は当時米CNETに対し、このソフトウェアはGoogleの未来だと述べていた。
うわさされているスマートフォン、Google Home、そしてこちらもGoogle I/Oで披露された新しいメッセージアプリである「Allo」が、Google Assistantを搭載する最初の製品になる見込みだ。
Googleの広報担当者は、米国太平洋時間午前9時に始まる同イベント(ライブ配信される予定)に期待してほしいと述べたが、それ以上のコメントは避けた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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