本当によいカメラが欲しいなら、「iPhone 7 Plus」を選ぶべきだ。
Appleとサムスンは、スマートフォンを巡る戦いで、ここしばらくシーソーゲームを続けている。Appleが最高のカメラを採用すれば、サムスンもまた最高のカメラを搭載する。試合がしばらく膠着したかと思えば、数カ月間は一方がリードする展開になるといった具合だ。
Appleが2014年に、名前に「Plus」がついた大型のスマートフォンを初めて導入したとき、前面に出たのは画面サイズとバッテリ寿命で、カメラについてはあまり触れられなかった。実際、5.5インチの「iPhone 6 Plus」のカメラにあって、4.7インチの「iPhone 6」のカメラになかったのは、光学式手ぶれ補正機能(OIS)だけだった。今年のiPhone 7にはようやくOISが装備され、手ぶれの写真や動画をなくすのに大きな効果を発揮している。
しかしiPhone 7 Plusには、Appleのスマートフォンとしては初めて2つの背面カメラが装備され、大きな飛躍を遂げた(ただし、LGとHuaweiはすでにデュアルカメラモデルを販売している)。カメラのうち1つはiPhone 7のものと同じ広角カメラだが、もう1つは本物の2倍光学ズームを持つ望遠カメラだ。iPhone 7 Plusの内蔵ソフトウェアは2つのカメラをうまく融合させており、簡単にカメラを切り替えたり、両方を組み合わせて1つの画像を構成したりすることができる。
これを除けば、iPhone 7とiPhone 7 Plusの機能はほとんど同じだ。実際、これらは同じスマートフォンで、形が違うだけだと考えていいだろう。どちらも防水機能を持ち、高速なA10 Fusionプロセッサを採用している。また、どちらもヘッドホンジャックを持たない。iPhone 7とiPhone 7 Plusのバッテリ寿命の差も若干縮まった。2015年発売のiPhone 6SからiPhone 7のバッテリ寿命の伸びは、iPhone 6S PlusからiPhone 7 Plusの伸びよりも大きい。
別の言い方をすれば、小型のiPhone 7の良い点や悪い点は、すべてiPhone 7 Plusにも当てはまるということだ(iPhone 7のレビューはこちら)。iPhone 7 Plusにステップアップした場合の差額は、どのストレージ容量でも120ドル、120ポンド、あるいは190オーストラリアドルだ(差額は昨年よりも少し大きくなった)。
筆者はこの数年、4.7インチと5.5インチのiPhoneを渡り歩いている。以前は、Plusシリーズの考え方が好きではなかったが、その後気に入るようになった。だが、今ではまた小さいiPhoneに回帰し、モバイルバッテリを使っている。小さいiPhoneの方が持ちやすい。大きなiPhoneはディスプレイは優れているが、手の中で持てあましがちだ。
それに比べ、「Galaxy S7 edge」などに見られるように、サムスンやその他のメーカーは、同じ5.5インチ以上のディスプレイをコンパクトなボディに上手に詰め込んでおり、もっと小さく、持ちやすく感じられる。しかし今回のモデルでは、iPhone 7とiPhone 7 Plusではカメラ性能がまったく違っており、大きなサイズも正当化しやすくなった。これこそ、大型スマートフォンを選択するのに値するステップアップだ。
以下では、筆者(Scott Stein)とJames Martin氏がiPhone 7 Plusで撮影した写真を紹介する。筆者はプロの写真家ではないが、上手くなろうと努力している。James Martin氏はCNETのシニアフォトグラファーであり、プロの写真家だ。Martin氏の写真はiPhone 7 Plusを使ってサンフランシスコのベイエリアで撮影されており、筆者はニューヨーク州とニュージャージー州の日常生活の中で撮影した。
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