9月14日にリリースされる「watchOS 3」により、既存の「Apple Watch」がさらに高速になり、やり取りがしやすくなるという。
Appleは米国時間9月7日、サンフランシスコで開催した「iPhone 7」発表イベントで、同スマートウォッチ用ソフトウェア「watchOS」の新しいバージョンを発表し、通信と健康管理用の新機能を紹介した。
「watchOS 3にはかなり多数の機能が搭載されており、ユーザーは間違いなくこれを気に入るだろう」とAppleの最高執行責任者(COO)を務めるJeff Williams氏は述べた。
スマートウォッチは一般的に、携帯電話のような必須アイテムではなく、高価なアクセサリに分類される。しかしAppleはwatchOS 3によって、これが単なるステータスシンボルではなく実用品なのだという概念を植え付け、コンピュータを腕に装着する新たな理由を人々に与えようとしている。
この新ソフトウェアとともに、Appleは「Apple Watch Series 2」(369ドルから)と、プロセッサのアップグレードによって刷新された「Apple Watch Series 1」(269ドルから)も発表した。
最も重要な特長は性能が向上したことで、Appleによると、アプリはほぼ瞬時に起動するという。これによってユーザーは、腕をちらりと見て情報を確認したり、アラートを受けてアプリを起動したりしようという気になる可能性が高くなる。
Appleは6月に開催した同社の年次開発者会議WWDCでwatchOS 3を初めて発表した。合計で200万本を超えるアプリを開発する社外開発者は、iPhoneの成功を支える非常に重要な存在だ。Apple Watchの性能が向上すれば、これらの開発者らにApple Watchのサポートを促す新しい大きなインセンティブとなる。起動と使用に時間がかかるのならば、ユーザーはあまりアプリを使用する気になれない。
なお、Apple Watchを使用するにはiPhoneが必要だ。しかも、「iOS 8.2」以降を搭載する「iPhone 5」以上という、比較的新しい機種が必要となる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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