Microsoftの「Office」「OneDrive」「Skype」が、レノボの「Android」搭載端末にプリインストールされる。
Microsoftとレノボは米国時間8月22日、Microsoftの3つの生産性アプリケーションを一部のレノボ製Android搭載端末にプリインストールする契約を発表した。Microsoft Officeには一般的に、「Word」「Excel」「PowerPoint」「Outlook」などのプログラムが含まれる。OneDriveは、Microsoftのクラウドベースのストレージサービスで、ファイルをオンラインで保存および同期することができる。Skypeでは、音声通話やビデオチャットが可能だ。
Microsoftは、かつては同社のソフトウェアアプリケーションを厳格な制御下に置き、同社の「Windows」を搭載する端末と「Mac」以外には提供していなかった。しかし近年は、最高経営責任者(CEO)を務めるSatya Nadella氏の指揮の下、同社ソフトウェアをAppleの「iOS」やGoogleのAndroidを搭載する端末に対して提供し始めている。Microsoftは同社の中核的なソフトウェアを、世界で最も多く使用されているモバイル端末のユーザーが使用できる状態にすることを目標としている。Microsoft自体が開発した「Lumia」端末の売れ行きが伸びなかったことも、他のモバイルプラットフォームに自社のソフトウェアを推進しようと同社が考えた理由の1つだ。
Microsoftとレノボの間の契約には、レノボとMotorolaの端末を対象とする特許クロスライセンス契約が含まれている。つまり、レノボはライセンス料を支払うことなく、同社のスマートフォンにMicrosoftのソフトウェアをインストールすることができる。レノボは2014年10月に、Motorolaのスマートフォン事業をGoogleから買収した。しかし、スマートフォン市場は一部のメーカーによって占有されており、Motorola製端末はレノボが望んでいたほど売れてはいない。それでも、数百万台ものレノボ製Android搭載端末が今後数年間で出荷される見込みだと同社は述べている。
米CNETはMicrosoftとレノボにコメントを求めたが、直ちに回答は得られなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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