オークションに出品中の希少な「Apple I」コンピュータが、Appleの共同創設者Steve Jobs氏によって最初に製作されたうちの1台である可能性が報じられ、入札額が50万ドルを突破した。
7月に出品された同製品は、最初のうち最低入札額の25万5000ドルから大きく値が上がらなかったが、Recodeがこのオークションについて報じた後に入札が相次ぎ、記事が出た2日後の米国時間8月21日には価格が50万ドルに到達した。翌22日には50万5000ドルの値がつき、目標額100万ドルの半分強に達している。オークションの終了予定は8月25日。
Recodeによると、このApple IはJobs氏が1970年代に実家で組み立てた最初期の1台の可能性があるという。さらに同マシンには、オリジナルのマニュアル、BASICプログラミング環境を収めたカセットテープ、その他の付属品が備わっている。
Apple製品に詳しいCorey Cohen氏は、Appleの最初の従業員の1人Dan Kottke氏がこのマシンを組み立てたことも考えられるが、一方でJobs氏が自らの手で仕上げた可能性もあるとRecodeに語っている。
今回出品された「Celebration」(お祝い)と呼ばれるApple Iマシンを鑑定したCohen氏は、少し修復すれば同マシンを強化することは可能だが、手を加えずに元の状態を保存したほうがよいと述べている。
Apple Iマシンはその希少性の高さから驚くべき値をつける。Appleの共同創設者であるJobs氏とSteve Wozniak氏が製作した200台のうち、現存するApple Iマシンはわずか60台ほどとみられている。しかしWozniak氏によると、今回出品されたモデルは特に希少性が高いのだという。
「Celebrationと呼ばれるApple Iが極めて希少なのは、Apple I自体の数が少ないからというだけでなく、Appleの共同創設者Steve Wozniak氏によると、この種類のプリント基板を備えたマシンが一般に販売されることはなかったためだ」とオークションサイトは説明している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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