[ブックレビュー]今までの学習方法を疑え--「使える脳の鍛え方 成功する学習の科学」

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詳細:単行本(ソフトカバー) / 295ページ / エヌティティ出版 / 価格:2592円 / 著者:ピーター・ブラウン、ヘンリー・ローディガー、マーク・マクダニエル / 監修:依田卓巳 / 発売日:2016/04/14 / 外形寸法 (H×W×D):19.0cm×13.0cm×2.0cm / 重量:0.4kg
内容:何かを学んでいる人は、もっとも効率的に身につく方法を知りたいだろう。学習のやり方を見つめ直した1冊。受験生はもちろん、先生、ビジネスパーソンなど、すべての“学ぶ人”に役立つ学習方法が記されている。

 何かを学んでいる人は、学んだことを記憶に定着させ、実践で即座に使える知識にしたり、新しい発想に生かしたりできるようになるために努力している。また教える側も、相手がその分野の理解を深めて、習得できるように、さまざまな工夫をこらしている。誰しも、それが「無駄な努力」だとは思いたくないだろう。だが、間違ったやり方で強引に行っている努力は、残念なことに無駄に終わる可能性が高い。本書を読んで、愕然としてしまう人もいるはずだ。

 本書では、今まで良いとされてきた学習方法の常識を疑い、学習したことを確実に身につけるための方法を指南している。そのどれも、科学的な実験に裏づけられた、納得できる理由に基づいている。例えば「教科書を繰り返し読む」ことが、本当に成績アップに繫がるのか。スライドに綺麗にまとめられた資料を見るだけの講義は、理解を助けるのか。詰め込み勉強や集中練習は効果があるのか。

 要は「楽な学習方法などない」ということなのだが、本書にあるやり方を自分の学習に取り入れれば、それが苦しい道のりではあっても、結局のところ、最も近道を行くことになる。見当違いの努力を続けてしまわないためにも、学習者は読んでおくことをお勧めする。

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