マイクロソフト、「Windows 10」の複合現実(MR)対応に向けたロードマップなど説明

Mary Jo Foley (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2016年08月17日 12時37分

 Microsoftが「Windows Holographic Platform」をさまざまな「Mixed Reality」(MR:複合現実)デバイスに開放するためのさまざまな施策について、「Intel Developer Forum」(IDF)で詳細を説明し、ロードマップを提示した。

 Microsoftは「MR対応」PCとヘッドマウントディスプレイ(HMD)の仕様に関して、Intelと協業している。Windows and Devices Groupを統括するTerry Myerson氏が米国時間8月16日、ブログで説明した。今後、MicrosoftのハードウェアパートナーがMRに対応可能な消費者向けおよび企業向けデバイスを構築する際、その仕様が基本となる。

 MicrosoftとIntel、そのほかのパートナー各社が、深センで12月に開催される「Windows Hardware Engineering Community」(WinHEC)カンファレンスで、その仕様のバージョン1をリリースする計画だ。

 「メインストリームPCで『Windows Holographic』シェルとそれに関連するMRおよびユニバーサルWindowsアプリケーションを実行できるようにする『Windows 10』アップデート」をMicrosoftが2017年にリリースする予定であることもMyerson氏は明らかにした。このアップデートは、2017年春にリリース予定の「Redstone 2」の一部、または追加要素として提供されるのではないかと筆者はみている。

 MRは「仮想現実と物理的実体の間にある壁を取り払う」とMicrosoftは説明している。仮想現実(VR)にホログラムを重ねる、ホログラフィックコンピューティングデバイスに「現実世界」の画像を重ねるといったさまざまな体験ができる。

 Microsoftは、Intelの低価格小型PC「NUC」で90fpsで動作している実際のWindows 10ホログラフィック体験の動画も公開している。

 Intelがプレスリリースで言及したように、16日のIDFで発表されたIntelのスタンドアロン型VRヘッドセット「Project Alloy」は、リリース予定のWindows 10 Holographicシェルに対応することになるデバイスの1つとなるようだ。

 「IntelはMicrosoftとの協業を通して、AlloyのようなIntelベースのVRデバイスでのWindowsベースのコンテンツと体験の最適化に努めている。Intelは2017年にエコシステムにオープンAPIを提供、Alloyハードウェアを開放し、開発者やパートナーがAlloyの設計をベースに独自ブランドの製品を開発できるようにする」(Intel)

マイクロソフト、「Windows 10」の複合現実(MR)対応に向けたロードマップなど説明

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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