MicrosoftがComputex 2016において現地時間6月1日、「Windows Holographic」プラットフォームを、複合現実(Mixed Reality:MR)ディスプレイ、アクセサリ、デバイスの構築を目指すハードウェアパートナーに公開すると発表した。
このニュースの意味を理解するために、用語を整理しておこう--Microsoftが開発したヘッドマウントディスプレイ「HoloLens」は、このたび公開されるWindows Holographicプラットフォームに支えられる拡張現実(Augmented Reality:AR)デバイスである。HoloLensを支え、Windows 10から派生した「Windows Holographic」プラットフォームが、HoloLens以外のデバイスでも利用できるようになるということである。Microsoftは1日からWindows Holographicプラットフォームを、「複合現実」に対応するデバイスの構築を目指すすべての企業に公開する。
ASUSが同社独自のHoloLensを開発中とのうわさが以前に流れたことがあるが、実際にはMicrosoftが、同社のWindows Holographicプラットフォームを利用してASUSやその他のOEMパートナーが、複合現実デバイスを構築できるようにしているということだった。
1日付けのブログ投稿によると、MicrosoftはASUS以外に、Intel、AMD、Qualcomm、HTC、Acer、CyberPowerPC、Dell、Falcon Northwest、HP、iBuyPower、Lenovo、MSI、および「その他多数」のベンダーと、Windows Holographicプラットフォームの使用に関して協業しているという。
Windows Holographicプラットフォームを多様なOEM(Original Equipment Manufacturer)企業やODM(Original Design Manufacturer)企業に開放することで、Microsoftはありとあらゆる複合現実アプリケーションが実現されることを期待している。
Windows Holographicプラットフォームには、ホログラフィックシェル、ユーザーインターフェース、認識APIおよびXbox Liveサービスが含まれている。
この取り組みが実際の製品として実るのはまだ先のことである。Microsoftは関心のあるOEM/ODM企業を、2016年11月の第1週に開かれるWinHECに招待しており、そこで同社プラットフォームについて詳しく説明する予定だ。Windows Holographicを搭載する仮想現実デバイスの新製品や組み込み製品がビジネスユーザーや一般ユーザーに提供されるのは、2017年以降になるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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