Googleは、2016年末にブラウザ「Chrome」の新バージョンをリリースするとともに、「Adobe Flash Player」のサポート廃止に向け容赦なく動き始める計画だ。
Googleは米国時間8月9日、12月にリリース予定の「Chrome 55」について、Flashのみをサポートするサイト以外はHTML5がデフォルトで使用されると述べた。Googleは、Flashがインターネット上での動画の普及に重要な役割を果たしてきたと言及した上で、今回の変更により、セキュリティの向上、省電力化、ページ読み込みの高速化につながるとした。
GoogleのAnthony LaForge氏は、「HTML5の方がずっと軽くて高速であり、パブリッシャーは、ページ読み込みの高速化とバッテリ持続時間の延長に向けて移行を進めている」とブログで述べた。「多くのサイトで応答性や効率が向上することになるだろう」(LaForge氏)
Googleは、2015年9月公開の「Chrome 45」で重要でないFlashコンテンツを自動再生しないようにしたが、2016年9月の「Chrome 53」のリリースでもFlashのサポートをさらに縮小する。Chrome 53では、バックグラウンドで動くFlashのブロックが開始される予定だ。
今回の動きに対してAdobeは、HTML5が将来のウェブプラットフォームであることを確信していると改めて述べた。
Adobeは声明で、「われわれは、Mozilla、Microsoft、Facebookをはじめとする各社と密接に連携し、これらのオープン標準の導入を促進する」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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