本体のロック解除には、指紋のほか、目(両目)を使うこともできる。セットアップは直観的だ。ロック解除は簡単で瞬時に完了する。本体を顔の前にかざすだけで、残りの処理はソフトウェアがやってくれる(Microsoftの「Lumia 950」にも同様の機能がある)。
おもしろいことに、サムスンは実際のところ、ユーザーが毎回虹彩スキャンを利用するとは想定していない。同社は筆者への説明の中でそう語っている。虹彩スキャンは補助的な認証手段と考えられており、強固なセキュリティを備える新しい「Private Folder」にアクセスする際などに使用するものだという。Private Folderは、パスポートの写真、銀行取引情報、子どもに使わせたくないアプリなどを保存できる場所だ。
Galaxy Note 7は、サムスン製スマートフォンとして初めてUSB Type-C充電ポートを搭載する。だが、心配しなくていい。Micro-USBをUSB-Cに変換するアダプタが同梱されているからだ。サムスンは、今後すべてのスマートフォンでUSB Type-Cに移行するのかどうか明言していないが、その可能性は十分にある。
サムスンは新規格USB Type-Cの使用に向けて、「Gear VR」ヘッドセットの新しい2016年モデルも、Type-CスマートフォンとMicro-USBスマートフォンの両方に対応させた。それ以外に、2015年モデルからの変更点は数えるほどしかない。
Googleの「Android 7.0 Nougat」ソフトウェアは、Galaxy Note 7が2016年内に米国などで発売される時点では搭載されないが、将来的にアップグレードが提供されるとみていいだろう。現在は「Android 6.0.1 Marshmallow」が搭載されている。それはともかくとして、サムスンがカスタマイズした部分は他の機種と少し違って見える。メニューがよりカラフルで、間隔も少し広くなっているようだ。
カメラアプリにも新しいジェスチャーが追加されている。上下にスワイプすると、前面カメラと背面カメラを切り替えることができ、側面に向かってスワイプすると、フィルタやエフェクトを呼び出せる。理論上はうまくいくはずだ。筆者は写真に入れるフィルタをプレビューで見てから、気に入ったものを手軽に選べる機能が気に入っている。しかし、テスト中、「戻る」ボタンや「最近使ったアプリ」ボタンを誤ってタップして、カメラアプリから離れてしまうことが何度もあった。また、スワイプしたときに、他のメニューやカメラが起動せずに、写真が拡大されることもあった。
筆者は気づくまで時間がかかったが、ビューファインダーの下部をタップして、スワイプ操作が可能な状態であることを示す3点リーダを表示しなければならない。そうしないと、スワイプ可能なメニューではなく、ビューファインダー上でジェスチャーを実行したとみなされる。これは直観的とは言い難い。操作を誤ると、時間が無駄になるしストレスもたまる。
少数の例外を除き、Galaxy Note 7の内蔵ハードウェアはGalaxy S7およびGalaxy S7 edgeと同じものだ。いずれも12メガピクセルのカメラを搭載する。Galaxy Note 5は16メガピクセルのカメラを搭載していたので、そちらの方がもっと高性能に思えるが、何度も言っているように、画質は処理と光に大きく影響される。例えば、Galaxy S7の暗所撮影性能は「Galaxy S6」より優れている。
また、「7」モデルはいずれも「IP68」対応であり、水による損傷や埃を防ぐとされている。サムスンは以前、初回製造分の「Galaxy S7 Active」が防水性能を備えているはずなのに水に濡れて故障するという失態を演じた(その後サムスンはGalaxy S7 Activeの問題を修正しており、米CNETの再テストでも修正が確認されている)。その過ちが繰り返されないことを祈ろう。
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