モバイルコンテンツの表示を高速化する「Accelerated Mobile Pages」(AMP)プロジェクトを2015年10月に発表したGoogleは、米国時間7月19日、特に広告コンテンツ向けにカスタマイズされたバージョンのAMPを発表した。
AMPプロジェクト担当テックリードのMalte Ubl氏はブログ記事で、「AMP for ads」(A4A)によって「われわれは、より技術的に健全なインターネット広告エコシステムに近づくだろう」とした。
A4Aはいくつかの重要な点で、従来のウェブ広告とも、ほかのAMPページとも異なる。具体的には、従来のウェブ広告と違って、A4Aは広告リクエストを広告のレンダリングから分離させることで、CPUやメモリの負荷を増やすことなく、より高速な広告レンダリングを実現する。さらに、バッテリを節約するため、CPUの使用は画面上の広告に限定される。
広告は大半のAMPページに比べて使用事例が限定的なので、A4Aは通常のAMPページの全機能を備えるわけではない。ただし、A4Aは独自のアナリティクス機能を備えており、それによって、広告が表示されることの多い測定ツールに伴う帯域幅とランタイムコストを排除する。
Googleは当初、従来型のウェブ広告をサポートするAMPページを構築したが、コンテンツを犠牲にすることなく、それらの広告に付随する技術的課題に対応する必要があった。現在では、AMPページが読み込まれるとき、広告はコンテンツの後に読み込まれる。広告は特定の領域内に表示され、そこから出ることはない。
GoogleがA4Aの実験を行う間、AMPページでは当面、非AMP広告のサポートが継続される予定だ。A4Aの開発により、Googleは広告主向け機能を既に備えるFacebookの「Instant Articles」との差を縮められるはずだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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