より高速なモバイルブラウジング体験をユーザーに提供するため、eBayがGoogleのオープンソースの「Accelerated Mobile Pages」(AMP)プロジェクトの利用を開始した。
新しいブラウズ体験のAMPバージョンは既に公開済みで、約800万のAMPベースのブラウズノードが本番環境で利用可能な状態にある、とeBayのエンジニアリングディレクターを務めるSenthil Padmanabhan氏はブログ投稿で述べている。
パブリッシングベースのコンテンツ向けのAMPは、モバイルに最適化されたコンテンツを最小限のデータ要件で提供する。
「AMPプロジェクトは当初、パブリッシャーベースのコンテンツとニュースフィードに重きが置かれていたが、それでもAMPコンポーネントリストは、Eコマースページ閲覧用の基本的な製品を構築するのに十分な機能を備えていた」とPadmanabhan氏は述べる。「ユーザーはアイテムに対するアクション(例えば、「カートに追加」)を実行することはできないが、堅実なブラウジング体験を享受できる」(同氏)
AMPコンポーネントのリストは「日々拡大」しており、サイドバーやカルーセルなどのコンポーネントの追加によって、Eコマースの世界との関連性が高まっている、と同氏は指摘した。
AMPを利用することで、外部プラットフォームからeBayを訪れるユーザーのブラウジング体験を向上させることができる、とPadmanabhan氏は別のブログ投稿で説明している。
「多くのユーザーが検索エンジンでさまざまなアイテムを探している。彼らの多くは物理的な店舗内で価格を比較するためにそうした検索を実行する」とPadmanabhan氏は述べる。「モバイル端末から製品の検索を実行するとき、ユーザーは必要な情報を入手するのに苦労することもある。モバイルネットワークは通信速度が遅いこともあるからだ。そうした状況で、AMPは威力を発揮する。AMPを利用することで、われわれは速度に最適化されたモバイルブラウジング体験を提供できる」(同氏)
AMPは事実上、「ベストプラクティス」集である、とPadmanabhan氏は評している。同氏によると、eBayはそれらのベストプラクティスの一部を自社の通常の製品開発サイクルに組み込んでおり、それによって、AMPページと非AMPページの開発の差異を軽減しているという。
eBayは、GoogleがAMPの結果を扱うことと同じように、検索にAMPテクノロジの利用を検討する初期段階にある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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