LINE、日米で同時上場--時価総額は1兆円超え

 LINEは、7月14日(現地時間)にニューヨーク証券取引所へ、7月15日に東京証券取引所市場第一部へ、それぞれ上場したことを発表した。同社は2014年、2015年と上場を計画していたが実現しておらず、まさに“3度目の正直”での上場となった。初値は公開価格である3300円を大きく上回る4900円となり、時価総額は1兆円を超えた。

メッセージアプリ「LINE」
メッセージアプリ「LINE」

 同社は、東日本大震災から約3カ月後の2011年6月23日に、家族や友人など親しい相手とのコミュニケーションを目的としたメッセージアプリ「LINE」を公開。その後、スタンプやゲーム、音楽など幅広いサービスを展開し、国内外で利用者を増やしてきた。

 2016年1-3月期に発表された月間アクティブユーザー数(MAU)は、グローバルで約2億1840万人。そのうち、日本、タイ、台湾、インドネシアの主要4カ国を合わせたMAUは約1億5160万人にのぼる。

 また、経営の一体化を図るため、2012年1月にグループ会社であったNHN Japan、ネイバージャパン、ライブドア3社を経営統合。2013年4月には、事業拡大にともないゲーム事業とウェブサービス事業を分社化した。これに合わせて商号もLINEへと変更した。

 2007年のNHN Japan時代から代表取締役社長を務めてきた森川亮氏は、2015年3月をもって退任し、現社長の出澤剛氏にバトンを渡した。

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