モトローラ・モビリティ・ジャパンは7月13日、Moto Gシリーズの第4世代モデルとなる「Moto G4 Plus」を日本で発売すると発表した。同日より予約販売を開始しており、発売は7月22日以降。
市場想定価格は、16Gバイトモデルが3万2800円(税別)、32Gバイトモデルが3万5800円(税別)。モトローラ AP/中東地域 プロダクト・オペレーションズ・ディレクターでモトローラモビリティジャパン社長のDanny Adamopoulos氏は、「競争力のある価格だと信じている」とコメントした。
Moto G4 Plusは5.5インチ(1920×1080)の液晶ディスプレイを搭載する。重さは約157g。アウトカメラは1600万画素、インカメラは500万画素で、2種類のフォーカス技術により昼夜問わず鮮明な写真を撮影できるとしている。
プロセッサは、Qualcomm Snapdragon 617(MSM8952)1.5GHz オクタコアCPU Adreno 404、550MHz GPUを搭載する。いずれもmicroSDカード(最大128Gバイト)に対応する。
デュアルSIM(microSIM)対応で、3GとLTEを同時に待受けできるのも特徴の一つだ。2枚のSIMを挿入することで、1台の端末で個人用と会社用などの2つの電話番号を使えるほか、通話とデータ通信でSIMを使い分けられる。
OSは、出荷時は最新のAndroid 6.01(Marshmallow)を搭載するが、秋にリリース予定の「Android N」(Nougat)へのアップグレードに対応する。
同社によれば、人はスマートフォンで1日平均85回ものロック解除をしているという。より使いやすくするため、画面下部に指紋センサを搭載した。バッテリ容量は3000mAhで、約15分で最長6時間の駆動ができる急速充電にも対応する。カラーは、ホワイト、ブラックの2色。
Adamopoulos氏は「日本市場でモトローラブランドを再活性化したい」と説明する。
Lenovoは2014年、Google傘下にあったMotorola Mobilityを買収し、今はLenovoの完全子会社という位置づけだ。
日本においては、スマートフォン「Nexus 6」や、スマートウォッチ「Moto 360」などいくつかの製品を投入してきたものの、積極的に展開しているとは言い難い状況にあった。
なぜこのタイミングなのか。「完全に日本を撤退したことは一度もない。時期がきたので再活性化して、本格的に日本でも展開するタイミングと判断した。今回のMoto G4 Plusでリーチを伸ばし、マーケットに対するコミュニケーションも拡大して、後半にかけてより大きなことを考えている。準備段階で助走」(Adamopoulos氏)と説明した。
これまでよりも販売経路を拡大し、MVNOに加えてAmazon.co.jpなどのオンラインショップ、さらには量販店でも展開する方針だ。実現すれば量販店での販売はモトローラ・モビリティ・ジャパンとして初になる。
2013年に発売したMoto Gは、Moto G4 Plusで第4世代目となる。「あらゆるブランドが世の中にあるが、単独名モデルにおいて1000万台以上出荷されたものは数少ないが、Moto Gはその一つ。日本や世界で使用している人は1300万人を越している」(Adamopoulos氏)
Moto Gシリーズの成功戦略として(1)画期的な製品を作る(2)実効性のある技術を取り入れる(3)ユーザー中心──の3つを挙げた。
「携帯電話の中には、本当に消費者が使うものを盛り込む。技術のためだけに技術を入れることはしない。最も重要なのはユーザー中心主義。すべての意志決定において、消費者をまず第一に考える」と説明した。
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