ミラーレスカメラ「FUJIFILM X-T2」--シリーズ初の4K動画対応、AF向上 - (page 2)

パワーブースグリップでパワーアップ
パワーブースグリップでパワーアップ

 別売アクセサリとして、バッテリを2個装填でき、カメラボディと合わせて計3個のバッテリで、最大約1000枚(ノーマルモード)の撮影が行える縦位置パワーブースターグリップ「VPB-XT2」(税別4万3000円)を同時発売。さらに、Xシリーズ用アクセサリの新しいラインアップとして、ハイエンド多機能外部フラッシュ「クリップオンフラッシュ EF-X500」(税別6万8000円)を9月より発売する。

 クリップオンフラッシュ EF-X500は、最大ガイドナンバー約50、24~105mmの焦点距離(ワイドパネル使用時は約20mm)をカバー。シャッター駆動中に連続して発光し続ける「FP 発光」(ハイスピードシンクロ)や「ワイヤレス多灯TTLオート発光」にも対応する。

「EF-X500」
「EF-X500」

 富士フイルムでは、FUJIFILM X-T2を、3月に発売したレンジファインダスタイルで世界唯一の「ハイブリッドマルチビューファインダー」を搭載した「FUJIFILM X-Pro2」と並ぶフラグシップモデルと位置付けている。

 なお、Xシリーズ用交換レンズの最新開発ロードマップも公開。今回の開発ロードマップでは、小型・軽量の準広角レンズ「XF23mmF2 R WR」(焦点距離35mm相当)と中望遠レンズ「XF50mmF2 R WR」(焦点距離76mm相当)、Xシリーズ用交換レンズで初となる等倍撮影を実現する中望遠マクロレンズ「XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro」(焦点距離122mm相当)の3本が新たに加わった。

Xシリーズ用交換レンズの最新開発ロードマップ
Xシリーズ用交換レンズの最新開発ロードマップ

落ち込みが続くカメラ市場、希望の星はミラーレスカメラ

デジタルカメラ市場の推移。ミラーレスは5年間で17%から28%への成長を見込む
デジタルカメラ市場の推移。ミラーレスは5年間で17%から28%への成長を見込む
Xシリーズ売上げの推移は好調
Xシリーズ売上げの推移は好調
Xシリーズのミラーレス市場シェアは19.5%
Xシリーズのミラーレス市場シェアは19.5%

 富士フイルム 取締役 常務執行役員 光学・電子映像事業部長の高橋通氏は、X-T2について「カメラ業界全体にとってもマイルストーンに位置付けられるカメラ」と自信を見せる。

 カメラ全体の売上げが落ち込む中で、一眼レフカメラは2016年1月~5月期で約20%も下落するなど特に深刻という。一方でミラーレスは伸びており、「この先も上昇していくだろうと考える。特に注目すべきは単価で、ミラーレスのほうが一眼レフよりも15%も高いという事実。ユーザーはミラーレスカメラに価値を見いだしている」と説明した。

 また高橋氏は幼少期からカメラ好きだったことを振り返り、「フィルムカメラの頃は、小さくて軽くて肩からぶらさげていつでも楽しく撮れたことを思い出す。ところがいつのまにか、カメラバックは大きな思いカメラが陣取っている。気軽に持ち歩ける存在ではなくなってしまった。本来は気持ちよく撮れる道具であり、写真を撮ることが重くなったり、負担になったりしてはいけない。何気ない日常をドラマにするカメラをつくりたい。感動を得られるカメラをつくりたい」とXシリーズへの思いを語った。

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