Googleは米国時間2月24日より、「Accelerated Mobile Pages」(AMP)へのリンク提供を開始した。これはユーザーがモバイルブラウザを使ってGoogleで記事やトピックを検索した場合に適用される。Googleによると、AMP適用ページは通常の記事ページと比べるとロード時間が4倍速く、必要な無線通信データは10分の1で済むという。
このプロジェクトはオープンソースで実施されており、現時点でこのシステムに参加しているパブリッシャーとしては、The New York Times、BuzzFeed、The Guardian、BBCなどが挙げられる。また、Facebookは2015年5月、同社のソーシャルネットワークに投稿される記事を対象に「Instant Articles」と呼ばれるAMPと同様のサービスの提供を始めた。
Googleが最初にAMPを発表したのは10月のことだった。このフォーマットはスマートフォン向けの記事ページがコード化されている方法を見直すことで、ページをより速くロードできるようにする。通常のページでは、まずテキストをダウンロードし、次に写真、その次に広告といったように、異なる要素が順次ロードされる。これに対して、AMPではそれぞれを個別にロードしている。
2015年4月、Googleは、検索結果においてモバイル機器に適したウェブページをそうでないものよりも優先し始めた。メディアはこの施策を「モバイルゲドン」と呼んだ。
AMPページヘの移行には、潜在的な問題点もある。これを採用していない企業の場合ロードにかかる時間が長いために、Google検索でのページのランキングが下がってしまうおそれがある。この点についてGoogleは、ロードの速さは同社が検索結果に順位付けを行う際に考慮する200以上の要素の1つにすぎないと述べている。
当面、AMPページが利用できるのは、モバイルブラウザで「Google検索」を使った場合のみとなる。Googleの検索アプリには「まもなく」導入されるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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