Nは、「Nougat」(ヌガー)のNとなった。
Googleは米国時間6月30日、これまで「Android N」としか呼ばれていなかった同社のモバイルソフトウェア「Android」最新版の正式名称を明らかにした。
これまでの経緯を知らない人のために説明すると、最新版Androidの命名には2つの規則がある。まず、先頭文字が前のバージョンに対してアルファベット順で続いている必要がある。2つめに、お菓子かデザートの名前でなければならない。例えば、2013年の「K」は「KitKat」、2014年の「L」は「Lollipop」、2015年10月にリリースされたAndroidバージョンの「M」は「Marshmallow」だった。
Googleは、SnapchatとTwitter上で今回の正式名称を発表した。
Googleは5月、初めての試みとしてファンの意見を聞いて2016年の名称を選択すると述べた。このアイデアは、Googleの最高経営責任者(CEO)を務めるSundar Pichai氏が2015年にインド訪れた際、次の名称をオンライン投票で決定すると冗談で述べたことから生まれたものである。13億人のインド国民ならば、インドのお菓子の名前を選択するかもしれないと同氏は冗談を言っていた。
その後Googleは、クラウドソーシングによって名称を決定するというアイデアを実践に移した。Googleの広報担当者によると、世界中から多数の提案が寄せられ、Nougatがブランド以外の名称で最も人気が高かったものの1つだったという。
ファンの間で人気の高かった2つの候補である「Nutella」と「Nerds」が選ばれなかった理由はそこにあるのかもしれない。そもそもGoogleがブランド名を候補として検討したかどうかも明らかではない(Googleに問い合わせたがまだ回答は得られていない)。同社がブランド名を使用したのはAndroid KitKatのときだけである。それにはライセンス契約が必要だった。
Android Nougatの主な新機能の1つは「VR」モードである。端末をヘッドセット内に配置して仮想現実(VR)ビューアとして使用する場合に、同ソフトウェアが追加の処理能力を利用できるようにするモードだ。もう1つは、「Doze on the Go」と呼ばれるバッテリ節約機能で、端末がポケットの中に入っている場合でも節電を可能にする。現在はまだベータ版の状態にあるNougatは、2016年秋に正式にリリースされる予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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