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macOS Sierraと新型MacBook Proシリーズに高まる期待--Appleニュース一気読み

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 6月20日~6月27日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のAppleニュース一気読み」。

アップル「macOS Sierra」の新機能-「Mac」用次期OSで知っておくべきこと
アップル「macOS Sierra」の新機能-「Mac」用次期OSで知っておくべきこと

 Appleは、6月25~26日の週末に行われたSF Prideパレードに、2年連続で参加した。LGBTに加えて、人種や経済的な背景を超えた平等を訴える今回のイベントには、ティム・クックCEOも行進に加わった。Appleのパレードに参加した従業員には、(おそらく)ウーブンナイロンとみられる素材のレインボーカラーの限定バンドがプレゼントされた。

 WWDC2016でも、Appleの平等性に対する取り組みを意識させる場面があった。基調講演の会場となったビル・グラハム・シビック・オーディトリウムでは、Appleの旗が半旗とされ、基調講演の冒頭では、直前に50人以上の犠牲者を出したオーランドのゲイバーでの乱射事件に対して、黙祷が捧げられた。クックCEOが涙ぐむ様子もあり、印象的な一幕だった。

 そんな背景もあり、Appleは、2016年大統領選挙に向けた、共和党大会の支援を見送るとみられている。移民やマイノリティー、女性に対する差別的な発言が相次ぐドナルド・トランプ氏が推定大統領候補となっているためだ。

 さて、WWDC2016では、Siriを搭載し、Apple Payをサポートするなど、iPhoneやApple Watchとの連携を深めたMac向けの新OS、macOS Sierraが披露された。新しいOSに対して、新しいハードウェア、すなわち新型のMacBook Proシリーズの登場に期待が集まっている。

 新OSと現在のハードウェアにおける不整合性には、Apple Payが挙げられる。macOS Sierraでは、ウェブからApple Payを利用できるようにしているが、決済自体はiPhoneのTouch IDを利用する仕組みを取り入れている。

 Apple Payに本人の生体認証が必要という原則があるのはわかるが、iPhoneがなければ指紋認証ができず、決済できないというのはお粗末な仕様だ。また、Apple Watchがなければ、パスワードを回避したスリープからの復帰ができないというのも、納得がいかない。

 そうした理由から、Touch IDのMacへの搭載というアイデアは、さほど突飛ではないことがわかる。その他、有機ELを使ったファンクションバーの搭載、日本企業と係争中のMagSafeを避け、USB Type-Cに統一されたポートなど、最新仕様のMacの登場が待たれる。

アップル、共和党全国大会の支援を見送りか--クックCEO、下院議長の資金調達には協力の可能性(6/21)
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アップル「macOS Sierra」の新機能--「Mac」用次期OSで知っておくべきこと(6/27)

「Differential Privacy」

 Appleは、FBIとの係争もあり、ユーザーデータの扱いについて、極力端末内に閉じ、その端末を個人に対して確実にロックするというセキュリティ・プライバシー対策のポリシーを持っている。

 しかし、ユーザーデータを活用できないことは、機械学習にとって、その学習材料が欠落することになり、GoogleやFacebookが目指すよりモダンな「スマートさ」から引き離されてしまうリスクもある。

 そこで、Appleは、WWDC2016で、「Differencial Privacy」という方針を打ち出した。ユーザーデータを収集する際、個人のプロファイルと結びつけず、ノイズデータを混ぜるなどして匿名化して学習に利用する方針だ。

 Appleによると、データの活用目的は、QuickTypeの辞書の学習、絵文字入力のパターン学習、アプリ間連携のディープリンク利用、そしてノート検索のキーワード抽出に限られるという。写真の認識等の学習に、iCloudに保存されたユーザーデータを活用することはない。

 その一方で、Appleは、Siri、地図、メッセージのAPI公開によって、自社アプリも含む外部アプリのデータを活用できるようにした。前述のアプリのディープリンクのパターンと、ユーザーがiPhoneに蓄積しているデータを組み合わせることで、Googleがユーザーデータを活用して提供しているスマートさは再現できるのではないかと推測している。

アップルのプライバシー対策--機能強化との両立を図る「Differential Privacy」(6/23)

AppleのHomeと、スマートホーム全般への課題

 AppleはWWDC2016で、HomeKit対応デバイスにセキュリティカメラなどを加えると同時に、iOSに新アプリ「Home」を追加し、iPhoneやiPad、Apple TVからHomeKit対応デバイスを管理・操作できるようにした。部屋割りやシーンを設定することで、ワンタッチでグループ化したデバイスの動作を起動したり、Siriからそのシーンを起動したりできるようになる。

 同時に、米国、中国の不動産会社と連携し、HomeKit対応住宅の建設・販売も行うようにする。Appleがスマートホーム市場での覇権を諦めていないことは明白だが、Appleに限らず、スマートホーム市場自体の問題も存在する。

 住宅が50年から100年利用されるとした時、100年後まで、HomeKitを主導するAppleが存在するか、以上にすぐそこにある問題があるのだ。それはすなわち、HomeKit対応デバイス類が、どれだけの耐用年数を持っているのかという点だ。

 例えば、オートロックのシステムは、一般的な住宅の場合、長くて10年ほどでメンテナンスしなければ、不意に締め出されてしまうことを覚悟しなければならない。また、空調も15年程度で入れ替え時期がやってくるし、セキュリティカメラはiPhoneの2年サイクルよりも前に買い換えなければならなくなる可能性もある。

 より多くの、さまざまな動作をするデバイスを相手にしなければならないスマートホームは、それを束ねるシステムそのものの便利さ以上に、デバイスの品質の問題が横たわっている。

アップルが考えるスマートホーム--新アプリ「Home」と「Siri」SDKで狙う反転攻勢(6/21)

Apple Camp

 WWDC2016で、Appleは「Swift Playgrounds」というプログラミングを学習するためのアプリを披露した。Appleによると、12歳以上のプログラミング学習を対象にしたアプリだとしており、おそらく今年も12月に行われるであろうcode.orgのプログラミング学習イベント、Hour of Codeで教材として使われる可能性も高い。

 そんなAppleは、プログラミングや映像等のクリエイティブを体験する無料のサマーキャンプを実施する。米国、英国、中国、カナダの8歳から12歳の子供に、iPad ProとApple Pencilを使ったプログラミングや映像作りなどを体験する。

 今年から、保護者向けのセッションも用意され、カリキュラムで学ぶことを伝えたり、家庭でのデバイスの設定などについて、親が学ぶことができる。

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