Space Dataという企業が米国時間6月13日、GoogleとAlphabetを提訴した。気球を利用したGoogleのインターネットサービス「Project Loon」を支える技術をGoogle Xに盗まれたと主張している。
The Vergeが最初に報じたように、Space Dataはカリフォルニア州北部地区米連邦地方裁判所に訴状を提出した。具体的には、2007年の相互秘密保持および非開示契約に従ってSpace Dataと共有していた機密情報と企業秘密をGoogleが使用していると主張している。Space Dataはまた、同社の特許2件をProject Loonが侵害しているとも主張した。1件は「空中の通信プラットフォーム群と通信方法」と呼ばれるもので、もう1件は「空気より軽い無人の安全な終了および回収方法」と題されたものだ。
訴状によると、Space Dataは1997年に設立され、2004年には、成層圏に浮かぶ高度制御型の気球から商用無線サービスの提供を開始したという。
2008年2月には、10人ほどのGoogle従業員(共同創設者のLarry Page氏とSergey Brin氏も含まれている)が、アリゾナ州にあるSpace Dataの施設を訪れたと訴状には書かれている。
訴状には次のような記載がある。「Space DataとGoogleは、Space Dataの技術を含む事業や財務モデルについて広範にわたる協議を行っていたほか、GoogleはSpace Dataの気球生産ラインとネットワーク運用センターへの立ち入りも許可されていた。Googleはそこで、Space Dataが米国の3分の1に当たる地域で提供していた空に浮かぶ気球群と無線通信対象地域の地図を見ている」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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