Googleのインド担当マネージングディレクターを務めるRajan Anandan氏は、インドのビジネス誌The Economic Timesに対し、Googleが「Project Loon」で連携するため、現地の通信会社と交渉中であると述べた。Project Loonプロジェクトは、高高度飛行する気球を使って途上国の遠隔地域にWi-Fiアクセスを提供している。
Anandan氏は同誌の取材に対し、「実際のサービスのプロビジョニングは現地の通信会社が実施する。したがって、われわれは複数の現地通信会社と交渉中だ」と語った。「現地の通信会社との提携がなければ、Loonのパイロットを実施することはできない」(Anandan氏)
Anandan氏は同プロジェクトを「空のインフラ」と説明し、「(インド)政府は極めて協力的だ」と述べた。米CNETは、この件について、Googleにさらなるコメントを求めているところだ。
インドは世界第2位の人口を抱える国家だが、全人口の約68%(約8億8000万人)が農村または貧困状態で暮らしている。1月には、Facebookの「Free Basics」サービスが、ネット中立性の基準に違反するとして使用禁止になった。
Loonプロジェクトは2013年に発表された。Googleは、Loonが提供するネットワーク接続を無料とするのかどうかを明らかにしていないが、Loonの目標は世界のあらゆる場所にインターネットアクセスを提供することだと述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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