Microsoftは、同社の「Conversation as a Platform」戦略強化に向けて、メッセージングアプリを提供するWand Labsを買収する。同社関係者らが米国時間6月16日に発表した。
買収の金銭的条件は公表されていない。
買収を発表するMicrosoftのブログ投稿には次のように記されている。
「Wandのチームは、セマンティックオントロジー、サービスマッピング、サードパーティー開発者統合、会話用インターフェースに関するその専門技術から、『Bing』のエンジニアリングおよびプラットフォームチームに加わる上でまさに最適なチームといえる。特に、インテリジェントなエージェントやチャットボットの領域におけるわれわれの取り組みに合致する」
Microsoftは、2016年3月下旬に開催したBuild 2016カンファレンスで、Conversation as a Platform戦略を発表した。同社は当時、「Skype」を含むMicrosoftのさまざまなプラットフォーム用のボット開発を開発者らに促す計画を概説していた。
Microsoftは、Bingインテリジェンスによってアプリを拡張するという概念を、もっと簡単なものにしようとしている。同社は、Bingインテリジェンスの一部をパッケージ化し、ボットやボット開発フレームワークという形で開発者らに提供している。
Wandウェブサイト上のメモによると、Wandは同社の既存サービスの提供を終了する予定だという。
カリフォルニア州フォスターシティを拠点とするWand Labsは2013年創業。最初に提供した製品は、ユーザーが音楽、動画、現在地を共有できるモバイルアプリケーションだった。
Wandのウェブサイトには、同社のメッセージングアプリやサービスの内容がまったく説明されていないので、ここに、Wandの技術を説明した2015年の記事へのリンクを掲載しておく。簡単に言うと、パーソナルアシスタントにメッセージングアプリハブを組み合わせたような内容となる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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