石川氏 それもあります。加えて、デザイン面ですね。
大平氏 現在ラインアップしているハイレゾモデルのSE-5000HRとスタンダードモデルのSE-1000は、兄弟モデルなので、金管楽器のようなモチーフを採用することで、統一感を持たせています。ラインアップ展開をする上で、デザインによるストーリー作りは非常に大きな役割を果たしますが、OEMではデザイン面の自由度が低く、SoftBank SELECTIONとしての思いを表現しづらい面もありました。
実際デザインをイチから手掛けることで、兄弟モデルというコンセプトも表現できましたし、カラーバリエーションもスマートフォンで人気の色味を採用しています。
大平氏 SE-5000HRはハイレゾ対応の上位機なので、全体的に高級感を感じさせるデザインに仕上げています。ハウジングの後ろの形状もスリムにすることで、耳に装着した時に見えるかっこよさ、かわいさを重視しました。カラーバリエーションはブラック、ゴールド、カッパーの3色で、企画と相談しながらこの3色を選びました。
小宮氏 商品企画とては、ブラック、ゴールドときて、もう1つは、キャッチーになる色にしたいと思っていて、ターゲットユーザーは大人のイメージでしたから、落ち着きを表現しつつ変化の付けられる色としてカッパーを採用しています。
大平氏 アルマイト仕上げなので調色は大変難しく、溶液につける時間で色みが変わってしまいます。実際、工場に赴いて色みを確認しながら、調整していきました。
小宮氏 ユーザーターゲットが男性か女性か、年齢層はどのくらいか、どういうライフスタイルを好むか、などのパーソナルデータのようなものを作成し、そこからデザイナーなどを含めディスカッションしていきます。
SE-1000は、ブルー、レッド、ピンクなどポップな色みを採用し、学生や女性に使っていただけるようなイメージで作りました。それに対してSE-5000HRは、30~40代をターゲットにしていて、年齢でまずはセグメント分けをする感じですね。
最新のBluetoothモデル「WS-7000NC」は、ノイズキャンセリングも搭載しているため通勤、通学で使うことを想定しています。そのためスタンダードなブラックは決まっていて、もう1色に何にしようかなと。
大平氏 通常であれば、ホワイト、シルバー辺りをチョイスすると思いますが、あえてゴールドを採用しました。これはiPhoneに代表されるよう、スマートフォンの人気色ゴールドとの相性を考えて採用したものです。この辺りのチョイスはSoftBank SELECTIONならではだと思っています。
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