ベンチャーキャピタル企業Kleiner Perkins Caufield & ByersのパートナーであるMary Meeker氏によると、人口増加から世界的な景気拡大、スマートフォン出荷台数、そして、さらに重要な新規インターネットユーザー数まで、あらゆることが行き詰まりを見せているという。モバイルやメディア、テクノロジの変遷を追跡するMeeker氏のレポートから得られたデータは、方向性を模索するテクノロジ企業にとって、道しるべの役割を果たす。
Meeker氏はカリフォルニア州パロスベルデスで開催されているRecodeのCode Conferenceの壇上で、「経済成長は停滞している」と述べ、「簡単に成長できる時代は過去のものだ」とした。
しかし、効率的な経営方法を見つけられる企業には、多くの機会がある。Meeker氏によると、広告事業は今後も好調を維持するという。ただし、広告ブロッカーが広く普及したので、マーケッターはもっと実際的知識を得て、自らの存在を正当化する必要がある、と同氏は警告した。
さらに、Meeker氏はライブビデオの効力を高く評価し、チューバッカママとしても知られるCandace Payne氏を引き合いに出した。Payne氏は「Facebook Live」でチューバッカのマスクをかぶったまま笑い続け、それが視聴者の笑いを誘ったことで、インターネット界の有名人になった。
2015年と同様、Meeker氏はメッセージングについて、強気の見通しを示した。同氏はメッセージングを「秘密のソース」と評し、単純なテキストより豊かな表現力があることを指摘した。
同氏は、音声にもコンピューティングインターフェースと同じくらい大きな機会があると述べ、「Amazon Echo」スピーカーに搭載されている「Alexa」デジタルアシスタントを賞賛した。
「『iPhone』の販売台数は2015年にピークを迎えたかもしれないが、Amazon Echoの販売台数は今まさに急増しようとしているところだ」(同氏)
最後に、同氏はUberなどのライドシェアリングサービスの普及で交通手段に変革が起きていることに言及した。
「自動車の黄金時代の第2幕が始まろうとしているのかもしれない」(同氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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