Advanced Micro Devices(AMD)が、台北で開かれている見本市「COMPUTEX 2016」で「Radeon RX 480」を発表した。RX 480は、NVIDIAの「GeForce GTX 1080」ほどの性能はないが、勝っている点が1つある。それは価格だ。RX 480の予定販売価格はわずか199ドルからとなっている。
新しいRX 480のパフォーマンスは、すでに廃番となったNVIDIAの「GeForce GTX 980」に匹敵するが、価格ははるかに安い。
AMDによると、さらに優れた点は、同社の「Crossfire」テクノロジを利用してハイスペックタイプのRX 480を2基つなぎ合わせることで、GTX 1080を超えるパフォーマンスを獲得しながら、価格をはるかに安く抑えられることだという。GTX 1080の小売価格は700ドル前後だが、ハイスペックタイプのRX 480はデュアル構成にした場合でも500ドルを下回る予定だ。
ただし、不利な点もある。RX 480は、AMDの新しい「Polaris」アーキテクチャと14ナノメートル製造プロセスにより、GTX 1080と同じ150Wの電力を消費する。そのため、RX 480をデュアル構成にする場合は2枚のカードをサポートできるよう、より容量の大きい電源供給ユニットが必要になる。
とはいえ、AMDが記者会見時に行ったデモで説明したところによれば、リアルタイムストラテジーゲームの「Ashes of the Singularity」を使ったテストで、デュアル構成のRX 480はGPUの51%しか利用しなかったのに対し、GTX 1080は98%を使用していたという。
また、とりわけ注目すべき点はこのカードが「HTC Vive」や「Oculus Rift」といった仮想現実(VR)ヘッドセットの要件を満たしていることだ。RX 480の発売日は6月29日と発表されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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