Googleが米国時間6月1日、90秒のピアノの旋律(mp3)を公開した。GoogleがMoogfestイベントで先週発表した、人工知能から独自の音楽や絵画を作り出す「Project Magenta」の一環として、機械学習技術が生み出した初めての芸術作品だ。
Project Magentaに取り組むリサーチサイエンティストのDouglas Eck氏は1日、同プロジェクトについて、音楽やアートを創り出すだけでなく、アーティスト、コーダー、機械学習研究者のコミュニティーを構築することがもう1つのゴールだとブログで記し、チームの目標をさらに説明した。Eck氏は、Project Magentaでは、オーディオやビデオのサポートを皮切りに、インフラストラクチャをオープンソースとして公開する意向だとしている。
Project Magentaの難しい課題の1つは、アートを生み出すととに、人の心をつかむストーリーを語ることだとEck氏は言う。
「長い物語のような展開の構築を学習するモデルをデザインすることは、音楽やアートを生成するうえだけでなく、言語モデリングの分野でも役に立つ。言語モデリングの分野では、物語全体どころか、長いパラグラフを通して意味を通じさせるのは今も難しい」(Eck氏)
Project MagentaではGoogleのAIエンジン「TensorFlow」を利用する。Googleは製品に音声やオブジェクトを認識する機能をもたせるのに、TensorFlowを使用している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス