フィンランドの企業Nokiaは現地時間5月31日、Withingsの買収が完了したと発表した。Nokiaは、1カ月ほど前にWithingsを1億7000万ユーロで買収する意向を表明していた。買収は2016年第3四半期中に完了すると予想されていたが、想定より早く手続きが完了した形だ。Withingsは、フィットネストラッカーやスマート体組成計など、特にヘルスケアに注目した製品を手がけるフランスのガジェットメーカーで、今後はNokiaが新たに設立したDigital Health事業部門の基盤となる。同部門は、Withingsの前最高経営責任者(CEO)のCédric Hutchings氏が統括する。
Nokiaにとって今回の買収は、自社ブランドを再びアピールするための最新の動きだ。Nokiaは2014年にモバイル事業の大部分を72億ドルでMicrosoftに売却している。Withingsの買収に加えて、Nokiaはプロ仕様の360度カメラ「OZO」を投入し、仮想現実(VR)ハードウェア分野への参入も開始している。
NokiaとWithingsの合併によってどのような製品が提供されるのかを知るには、あまり待たなくても済みそうだ。Nokiaは米国時間6月9日にサンフランシスコでイベントを開催するとしている。このイベントが新たなベイエリア事業所の開設と併せて、新製品を披露する場となる予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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