Nokia Technologiesは、コンピュータ市場に返り咲くことを計画している。ただし、それは、自社の存在を知らしめていた携帯端末によってではなく、仮想現実に注力することによってだ。
フィンランドを拠点とするNokia Technologiesは、携帯電話で知られたNokiaのうち、Microsoftが2014年に携帯電話事業を買収したあとに残った企業だ。そのNokia Technologiesは米国時間7月28日夜、360度ビデオおよびオーディオを記録可能な次世代カメラ「OZO」を発表した。ロサンゼルスで開催のエンターテインメント業界イベントで披露された球体型カメラのOZOは、消費者向けというよりプロのコンテンツクリエーター向けに設計されている。
Nokia Technologiesのプレジデントを務めるRamzi Haidamus氏は、OZOについて、「世界中の人々に向けて驚くべき体験を作り出すプロフェッショナルの手に強力なツールを委ねることで、VRにおけるイノベーションの次の波を前進させることを目的としている」と声明で述べた。「われわれは、仮想現実体験がすぐに、人々のコミュニケーション方法やストーリー、エンターテインメント、世界的なイベントなどにつながる方法を急進的に拡張するようになることを期待している。われわれは、OZOによって、この新しい世界の中心に存在することを計画している」(Haidamus氏)
OZOは、ステレオスコピック3Dビデオと空間オーディオの記録を、8つの同期されたグローバルシャッターセンサと8つの統合されたマイクを使って可能にするとNokiaは述べている。記録されたコンテンツは、商用利用可能なヘッドセットなどの仮想現実ハードウェア向けに出力されると同社は説明する。Nokiaは、出荷が今秋に予定されているこの新しいカメラについて、価格を明らかにしなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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