BlackBerry Privのホーム画面はAndroid OSとして一般的なもの。画面の右側に見える白く細長いタブは「プロダクティビティタブ」で、ここをディスプレイの外から内側へスワイプするとその日の予定やカレンダー、タスク、メールなどが表示される。仕事でBlackBerry Privを使う人なら1日に何度もこのタブを開くだろうが、前述したようにディスプレイの角がカーブしているため指先でのスワイプもスムースに行うことができる。
これ以外にもホームボタンを長押しすれば「BlackBerry Hub」が起動し、メッセージや通話履歴を時系列で表示してくれる。また端末のセキュリティ状態を表示できる「BlackBerry DTEK」もプリインストールされている。これらの機能は従来のBlackBerry OS搭載製品では利用することがいわばデフォルトであった。
しかしAndroid OSではOSの標準機能やサードパーティ製のアプリ、あるいはGoogleのサービスなどを使えば自分の好みの方法で通知を受けられる。他機種からBlackBerry Privに乗り換えたユーザーでも、これまで使い慣れた環境をそのまま引き継げるわけである。
なおプリインストールアプリは上記の他に、BlackBerry端末間で簡単にメッセージを送受信できるAndroid版の「BBM」などを除けば、ほぼAndroid OSの基本アプリのみである。アプリドロワーは5行5段と表示できるアプリの数が多い。片手操作にはやや大きい本体サイズだが、ドロワーからのアプリ洗濯時は画面スクロールを最小限に抑えられるだろう。
SIMカードサイズはnanoSIMで、本体上部にSIMカードトレイを備える。なおトレイはピンで引き抜く最近の方式、microSDカードトレイも同じピンを使って抜き差しする。通信方式はしっかりと日本向けにカスタマイズされており、海外品の言語表示を日本語化しただけの安易なローカライズ品ではない。
LTEの対応バンドは1、2、3、4、5、7、8、12、13、17、19、20、25、28、29、30。ドコモ系のMVNOを使うなら問題はないだろう。またAPNの設定も日本国内のほとんどのMVNOのものがプリインストールされているため、キャリア名を選ぶだけで設定できる。海外発売の同製品でもここまで細かい対応はしておらず、日本向けの製品は日本のユーザーが実際に使うことをしっかりと考えたローカライズが行われているのだ。
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