E Inkは、フルカラーを表示できる電子ペーパー技術「Advanced Color ePaper(ACeP)」を発表した。カラーフィルタアレイ(CFA)を使わず、各ピクセルでフルカラーを表現できる電気泳動ディスプレイ(EPD)は、これまで存在しなかったそうだ。
ACePディスプレイは、基本8色(白、黒、青、マゼンタ、緑、赤、シアン、黄)を含むフルカラーの表現が可能。表示ピクセルそれぞれが色を表現するため、隣接する複数ピクセルで色を表すCFA方式のディスプレイよりも、表示品位が高いとしている。
モノクロの電子ペーパーディスプレイと同じく、消費電力が極めて少ない。また、反射式であり、どのような照明の下でも「紙のように読み取りやすい」(E Ink)。
今回開発したACePディスプレイは、画面サイズ20インチ、1600×2500ピクセル表示、表示解像度150ppi。当初、デジタルサイネージ用に提供する。電子書籍リーダー端末向けディスプレイの計画は明らかにしていない。
E Inkは、ACePディスプレイを米国カリフォルニア州サンフランシスコで開催中(米国時間5月24日から26日)の展示会「Display Week」に出展し、「Display Week 16 Best in Show」を受賞した。
この展示会には、32インチの曲げられる電子ペーパーディスプレイも出展している。
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