「Kindle」や「Kobo」などに採用されている電子ペーパーは、紙の印刷物に近い感覚で表示を見ることができ、直射日光が当たる明るい場所でも使える反射式の表示デバイスだ。そのほとんどがカラー表示非対応で、表示の書き換えに時間がかかるため用途は限られるものの、目が疲れず見やすく、電子書籍リーダーには適している。
その電子ペーパーをPC用ディスプレイに仕立て上げた「Paperlike」が、クラウドファンディングサービス「Indiegogo」に登場した。モノクロではあるが、サイズが13.3インチあり、表示速度が速いことから、プログラムのコーディングや執筆、ウェブブラウジングなどに使用可能という。
Paperlikeは、13.3インチ、モノクロ16階調、1200×1600ピクセル表示の電子ペーパーディスプレイ。micro USBでPCにつなげると、拡張ディスプレイやミラー表示ディスプレイとして機能する。
反射式でバックライトを搭載していないため、画面のまぶしさで目が疲れるということがない。従来のディスプレイと違って目の痛みや疲れ、頭痛などが起きないので、長時間使えるとしている。
表示書き換えの遅さがネックの電子ペーパーだが、開発チームはリフレッシュレートが極めて高く、遅延が少ない最高速の電子ペーパーディスプレイと説明する。デモビデオを見る限り表示が文字入力に追従しているので、カラー表示が不要な環境なら実用になりそうだ。
電子ペーパーなので消費電力が少ないうえ、バックライト非搭載ということもあり、必要な電力はmicro USBから得ており、個別電源は不要。
Indiegogoでの目標金額は1万ドル。記事執筆時点(日本時間5月26日11時)でキャンペーン期間は1カ月残っているが、すでに目標を上回る約2万4000ドルの資金を集めている。
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