メジャースは5月25日、企業のマーケティング活動をサポートするマーケティングプラットフォーム「SCORE(スコア)」を発表した。第1弾として、6月よりイベントマーケティングに特化したクラウドサービス「Perfect Event Cloud」を提供する。
SCOREは、企業マーケティングに携わるすべてのニーズを叶えるプラットフォームを目指している。イベントマーケティングをはじめ、デジタルマーケティング、パートナーマーケティング、広報活動など、マーケティング部門における作業の省力化を実現するプロダクトを用意する。
第1弾として提供されるPerfect Event Cloudは、イベントマーケティングにかかわる作業の効率化を支援するもの。告知サイトの作成に特化したCMSを用意するほか、メール配信の作業を大幅に簡略化。当日のオペレーションでは、セッションごとの来場者数をリアルタイムで確認可能。イベント専用スマートフォンアプリも作成でき、会場内でのアンケートの実施も可能だ。また、事後のフォローアップとして、イベントレポートの自動作成、顧客の興味ポイント、イベント全体の効果測定ができ、営業活動への貢献や、社内でのイベント効果の共有がスムーズに行える。
SCOREでは、外部システムとのAPI連携を実現しており、クラウド名刺管理サービスのSansan、マーケティングオートメーションツール「Marketo」などを提供するマルケトとの提携も同日に発表された。これにより、名刺管理システムからのリードの取得、そのリードを使用してのイベントの実施、CRMでのマーケティング活動履歴と商談状況の確認など、バラバラになりがちなシステムを一本化できる。また、Marketoとの相互連携で生成したリード情報を同期させ、カスタマージャーニーの設計をSCOREに組み込むことも可能だ。
SCOREは、月々の定額料金のみで利用可能。セミナーやイベントの管理機能、マーケティングリードDB、外部API連携、レポーティング機能、スピーカー・スポンサー管理機能、コスト管理機能、データクレンジング機能が利用できるスタンダードプランが月額9万8000円。これに加え、イベント専用のスマートフォンアプリ作成、ウェブサイトのCMS機能、動画プラットフォーム、EC決済機能を組み込んだプレミアムプランが月額19万8000円。
どちらのプランとも、登録リード数、イベントやセミナーの開催アクティビティ数、アカウント数に上限はない。顧客DBやイベント管理など、同じ情報を他部署と共有して利用するのであれば、会社の規模や部署の数、利用人数にかかわらず、定額料金で利用できる。SCOREを、部署をまたいだ社内インフラのように利用することもできるため、基本的には1社で1アカウントの運用を想定している。なお、各部署でそれぞれのデータベースを作成するのであれば、別のアカウントを購入する必要がある。
同社では、セミナーや展示会などのイベントマーケティングを中心としたマーケティング施策を支援しており、これまで2000以上のイベントをサポートした実績を持つ。イベントマーケティングは、デマンドジェネレーション向け施策の中で中心的な存在になりつつも、繁雑な作業、専門的な知識が必要となる。メジャースが培ってきたノウハウを体系化し、誰でも使えるようシステム化したのがPerfect Event Cloudだ。
メジャース代表取締役社長の山本浩之氏は、「これからのイベントマーケティングには、価値の最大化を進める中でシンプルに運用できる仕組み作りが重要となる。繁雑な作業を効率化し、成果の最大化、営業活動に有益となるイベントマーケティング、効果の測定が必要になってくる」と、Perfect Event Cloudがイベントマーケティングにおいて、有用なツールであると説明した。
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