サムスンが、モバイル決済でAlibaba傘下の金融企業と提携する。世界最大のスマートフォンメーカーであるサムスンは、中国でのシェア拡大を目指している。
この提携によって、サムスンのモバイル決済システム「Samsung Pay」が、中国最大のEコマース企業であるAlibaba傘下の決済サービス「Alipay」と連携するようになると、サムスンは現地時間5月20日の発表で述べた。同社によると、Alipayの中国における登録ユーザー数は4億5000万人を超えるという。
今回の新しい提携によってサムスンは、巨大な中国市場で売り上げを伸ばす機会を得る可能性がある。同社は中国市場に対して多大な野心を抱いているにもかかわらず、シェア拡大に苦戦している。Alibabaにとっては、この数年間でモバイルが大きな焦点となっている。ますます多くの同社ユーザーが、スマートフォン上で商品の検索や支払いを行うようになっているためだ。
この提携によってSamsung Payの普及は拡大するとみられる。Samsung Payは、中国における銀行間決済事業で圧倒的なシェアを誇る銀行China UnionPayとの提携の下、中国で3月から提供開始されている。一方、これに競合するAppleのモバイル決済サービス「Apple Pay」は中国で、Samsung Payよりも1カ月早く提供開始されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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