グーグルの「Art Camera」、有名な芸術作品を超高精細に撮影--作品1000点を公開

Lynn La (CNET News) 翻訳校正: 編集部2016年05月18日 11時53分

 Googleが新たに公開した「Art Camera」プロジェクトのおかげで、有名な絵画のいくつかを細部まで鑑賞できるようになった。これなら、作品に近付き過ぎて、美術館のガイドから注意を受けることはなくなりそうだ。

 Google Cultural Instituteが「国際博物館の日」(5月18日)に向け、世界各地の美術館に超高精細カメラを送り込み、有名な芸術作品を撮影した。これらのカメラは、「ギガピクセル画像」の撮影が可能だ。

 ギガピクセル画像(すなわち、10億超の画素数の画像)は新しいものではなく、Googleはこれまでに200ギガピクセルの画像を公開している。とはいえ、このような、高精細撮影に特化したArt Cameraが進化したことで、ギガピクセル画像の撮影プロセスは従来よりも大きくスピードアップしている。

Google Art Cameraは、世界各地の美術館で著名な作品のギガピクセル画像を撮影する予定だ。
Google Art Cameraは、世界各地の美術館で著名な作品のギガピクセル画像を撮影する予定だ。 提供:Screenshot by Lynn La/CNET

 このArt Cameraは、レーザーとソナーを使って絵画をパーツごとに近接撮影する。その後、これらの画像をつなぎあわせて1枚の超高精細な写真にする。ユーザーはウェブ上で、そうした写真をクローズアップし、間近で鑑賞することができる。

 Googleは、このプロジェクトの第1弾として芸術作品1000点を公開したが、その中にはレンブラントやピサロの絵画が含まれている。GoogleのArt Cameraポータルでは、1つ1つの筆遣いや絵の具の盛り上がり具合などが確認できる。


ポール・シニャックの作品「ロッテルダムの港」も間近に見ることができる。
Museum Boijmans Van Beuningen

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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